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彩side

紗姫達3人の過去を聞いてから

しばらく、3人と話し込んでいた

30分くらいした後、3人は仕事があるからと

部屋を出ていった

養護施設ねぇ・・・

祐飛から聞いた話しによると

あいつは時々、いろんな施設に出向いて

メイドや執事にする奴を選んでいるそう

紗姫達は運良くそれに選ばれたって訳か

秘密、か

私はあいつらに秘密を話せるようになるのかな

私自身が秘密を話さなくても

誰か他の人が喋る可能性もあるけど

3人が知らない秘密はけっこうある

財閥の一人娘だとか、元暗殺者だった話しは

まだ序の口に過ぎない

私の過去、仕事・・・

話していない事の方が多いぐらい

私は頭を振り、その考えを消した

そんな事を今考えても仕方がない

その時はその時だ

なんとかしよう

それより他の事をしないと

えーっと、アメリカに持っていくものは・・・

ない

アメリカには別荘あるから服はあるし

無かったら買えばいいだけ

嘘、手ぶらで行けんじゃん

でも手ぶらって訳にはいかないから

腰につけるタイプのバッグに財布とか入れるか

飛行機の便はあいつが4人分予約してるはず

・・・はず

うん、心配だから聞きに行こう

あいつ、めっちゃズボラだから

してない事もいくつかあったりする

その度に私が訂正したり

注意したりして、なんとか難を逃れてきた

私は部屋を出て、渡り廊下を渡り

本館にいたメイドに聞いてあいつが

書斎にいる事が分かった

書斎についてノックをする

これは習慣になった

「誰?」

気の抜けた声が聞こえた

「私」

「開いてるから入って」

へーい

私はドアを開けズカズカと

あいつが座っている大きな机の前に立った

「あのさ、1つ聞きたいんだけど

飛行機の便、取ってあるのか?」

そしたら、あいつはハッとした顔になった

まさか、こいつ

「予約してなかったわ!」

そう言い、急いでスマホをいじっていた

やっぱりしてなかったか

良かった、気づいて

あいつは少ししてからスマホを置き

椅子にもたれかかった

「4人分、ギリギリ予約できたわ」

あっぶね

私、いけなくなるとこだった

「でもよく気づいたわね」

「お前、ズボラだからもしかしたらと思ってな。

じゃ、私がアメリカ行ったら学校の編入とかの手続きよろしく」

私は一息ついてから書斎を出た

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作者名:天奏 | 作成日時:2018年12月19日 15時

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