冷酷少女は傷を抱える (ページ19)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:112,485 hit

ページ15 ページ19

彩side

いま、私は紗姫達3人に勉強を教えてる

3人共、得意不得意があるよう

紗姫には数学を、祐飛には英語を

蓮には国語を教えてる

3人が言うには、私の教え方は上手いらしく

教えたらスラスラと解き始めた

こいつらって・・・

案外頭いいんじゃね？

教えたら解いてくし

私は3人が真剣に取り組んでいる姿を見ていた

ふと時計を見ると、10時になりかけていた

確か、家の執事達は10時にはこいつらが

住み込みしてる棟に戻らなきゃいけなかった気がする

私はパンッと手を叩き、紗姫達に言った

「お前ら、今日はここまで。

3人ってさ、確か10時までにはお前ら

棟に戻らなきゃいけなかっただろ？」

「あ！本当だ！」

「ヤッベ・・・。

執事長に怒られる」

「マジかよ」

執事長は、こいつらの長って感じ

執事長はあいつの側近だった

「じゃあ、私から頼まれた事があったって言えよ。

そうすれば、叱られずに済むだろ？」

「うん。

彩、凄いね。そんな事考えられるなんて」

そうか？

「彩って策略家だからな」

祐飛の言葉に私はカチンときた

「は？私のどこが策略家だよ」

すると3人は私が怒っているのがわかったのか

慌てて立ち上がった

「じゃ、俺らもう行くから」

「彩、また教えてね」

「そんじゃ」

そしてバタンとドアが閉まった

あいつら、風のようにきて

風のように去っていったな

・・・これからどうしよ