う.ら.た.ぬ.きさんに救われた謎多きふわふわアイドル (ページ43)

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【42】１対１でページ43

Aside

待ってて、と言われた部屋で少し待っているとドアをノックされた。

華美｢はーい、大丈夫ですよー!!｣

華美ちゃんが元気に返事をするとすぐにドアが開き、浦島坂田船の皆さんがはいってくる。

そしてなんとなーく挨拶をしたらまた推し同士の会話になる。

『え、っと、お久しぶりです…』

うらた「うん。ライブ来てくれてありがとう」

ライブ終わりで少し疲れた様子のうらたさん。

どこをみていいかわからない。

『えっと、あ、ライブ！とってもよかったです！』

うらた「ありがとう」

『た、殺陣！また見れると思ってなくて…すっごくかっこよくて…春ツ思い出しました！』

うらた「前会ったの春ツだもんね」

『セトリとかも…ほんとにっ…あと、衣装チェンジ後の衣装もすきで…』

うらた「う、うん」

『あ、あとそらまふうらさかとかっ…もちろんワールドドミネイションも…』

うらた「Aちゃん」

『あ、トロッコとかっ、ちかくてっ…』

うらた「Aちゃん！」

『えっとっ、あっ』

うらた「ね、こっちみて」

私は気づいたら少し下を見たままひたすらに感想を語っていて、私の顔を覗き込んだうらたさんと目が合う。

『えっ……』

うらた「感想言ってくれるのは凄く嬉しいけど俺にも話させて」

『ご、ごめんなさい……』

何だか暑い。

どこから…？

ふと目線を変えると手がうらたさんの手にきっちり掴まれていた。

『う、うらたさんっ、てっ、手……』

うらた「いや？」

『えっ、い、え？』

嫌なわけない。けれどある意味離して欲しい。

うらた「あははっ…Aちゃんかわいい」

大好きな笑顔で"かわいい"なんて言われたらもう駄目。

ねぇそんなこと言わないで。

これ以上好きになりたくないんだから…。

うらた「顔、赤いよ？俺もさ…緊張してるけど、それ以上にAちゃんが緊張してるからしないで済んでるのかも」

そんなこと言われるとさらに恥ずかしくなってくる。

『は、恥ずかしいですっ…』

うらた「俺も」

『うらたさんも？』

うらた「うん」

うらたさんをみてもそんな風には見えなくて寧ろ余裕を感じる。

でもうらたさんも同じならちょっと安心かもしれない。

『ほんとですか？ふふっ、お揃い、ですね？』

うらた「んっ………そう、だね？」