う.ら.た.ぬ.きさんに救われた謎多きふわふわアイドル (ページ29)

今日:11 hit、昨日:16 hit、合計:12,263 hit

【28】タクシーページ29

その日仕事が終わったのは遅めの時間。

華美「あー、結構押しちゃったねぇ」

予定より帰りが遅くなってしまっていた。

『明日も早いし急いで帰らないと！』

由来「A、大丈夫？……ご両親、とか」

『大丈夫だと思うよ？』

家庭のこともあり4人の中で私だけ実家暮らし。

正直大丈夫かはわからないけど他人の家庭の事情まで心配させるわけにいかない。

由来「ならいいけど…」

未来「2人とも気をつけて帰ってね。お疲れ」

未来ちゃんと由来ちゃんはそう言って帰った。

華美「私達も帰ろっか。タクシー呼んでるからそろそろくると思う」

『うん。ありがとう』

少ししてタクシーが来て２人で乗る。

華美「先Aん家でいいよ～私帰り遅くても心配する人なんていないし」

『えっでも…』

華美「……ごめん。弄りづらいこと自分から言っちゃった。でもいいよ？」

華美ちゃんの顔は明るくみえるけどどこか悲しく見える。

少し戸惑ってしまうが運転手さんを待たせてしまうので華美ちゃんの優しさに甘えて自分の住所を言った。

タクシーが発車してから少し無言の時間。

華美「……ひきフェス、いけるといいね！」

その無言を破ったのはやっぱり華美ちゃんの方。

『うんっ…うらたさんたちはもちろんだけど、他の歌い手さんもみたいよねっ』

華美「わかる～！Aはうらたさん以外だったら誰が一番ききたい～？」

華美ちゃんにそう言われて出演者さんを順番に思い出してみる。

『う、う～ん…やっぱりみたことない人たち気になるかなぁ…今回初のEveさんとSouさんは気になるかも…』

華美「あっわかる～！曲は結構きいてるから楽しみ～」

前回のひきフェスも参加出来たのでその御二方以外は１度生で歌声をきけている。

推しはうらたさんだけだけどうらたさんを推しているとひきフェスに出ている方々は聴く機会があったりおすすめにでてきたりするのでひきフェスはうらたさん以外も楽しみ。

というのは私だけでは無いからこそ倍率が高いんだろうなと……。

『……当たるといいねぇ…』

華美「ほんとにっ…！！徳積むしかないね！ゴミ拾いとかする？」

華美ちゃんにそう言われて思わず考え込む。

『……ありかもしれない…』

華美「Aってうらたさん関わるとちょっと変になるよね…」

『えっ？』