【21】緊張 ページ22
チラッと華美ちゃんと坂田さんをみると初対面だとは思えない。
華美ちゃんはさすがだなとこういうときに思う。
うらた「ライブにはよく来るの?」
そんな沈黙をやぶるのはやっぱり私にはむりで話し始めたのはうらたさんだった。
『えっはっ、はい…チケットとお休みとれたらきてます…!』
うらた「そっかありがと」
ニッと笑ったうらたさんにますますドキドキしてしまう。
『えっと…うらたさんは私たちのライブとかきたことあるんですか…?』
うらた「うん。この前のもいったよ」
『えぇっ!?』
思わず大きな声がでてしまい慌てて口を押さえた。
うらた「あははっ…そんなにびっくりすること?」
『えっだっだって…』
ツボにハマったらしくかなり笑っているうらたさん。
『んふふっ…』
つられて私も自然に笑っていた。
うらた「まぁ俺らもAちゃんたちが今日きてるってきいたときにそのくらい…いやそれ以上に驚いてたかも」
『そうなんですか?』
うらた「逆で考えてみなよ。自分のライブに推しがくる」
そういわれ私はライブのことを思い出しながら考えてみた。
『え…あ…死にますね…』
うらた「死にはしないと思う」
そして思わずでてしまった私のオタク発言にうらたさんは即答。
『でもライブってだけで気持ちが高まってるのにアイドルとしての興奮+オタクとしての興奮に自分が耐えられるか…!!』
うらた「そう!それに比べたらAちゃんは推しに会えるがグレードアップしただけだよ」
『グレードアップしすぎです…!!』
一度オタク発言をしてしまえばそこからはスラスラとでてきて早口になってしまう。
うらた「でも緊張するのが当たり前。俺はライブってことでなんかテンションでそこまでだけど」
『そうですよね…!?やっぱり私が普通ですよね…!?』
いきなり素でツンデレできる未来ちゃんもコミュ力異常な華美ちゃんもなんだかんだ普通にお話しできてる由来ちゃんもおかしい。
元々の性格もあるんだろうけれど。
うらた「あははっ…Aちゃんすごく必死っ…」
『へっ…そうですか…?そ、そんなに笑わないでくださいっ〜!!』
緊張でいつも通り話せないし頭もうまく回っていない。
けれどうらたさんがたくさん笑ってくれて、大好きな笑顔をたくさんみれて幸せだった。
うらたさんのおかげでそこからはスラスラと言葉が続き、会話も弾んだ。
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らふたーと。(プロフ) - 続き僕も見てみたいです! (2022年8月19日 0時) (レス) id: 0bf516f27c (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - noppiさん» ありがとうございます…!! (2022年5月17日 21時) (レス) id: 0590211447 (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年4月14日 19時) (レス) @page21 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋桜 | 作成日時:2021年6月4日 15時