う.ら.た.ぬ.きさんに救われた謎多きふわふわアイドル (ページ17)

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【16】ふわふわこたぬきと元気な坂田家ページ17

浦島坂田船の皆さんの自己紹介が終わり、次は私たちの番。

こういうときいつも最初は華美ちゃん。

(でも華美ちゃんさっき命日とか言ってたけど…)

不安になって華美ちゃんをみると大丈夫そう。

華美ちゃん自身も自分が最初なのは勘づいていたようで１歩前にでた。

華美｢じゃあ私たちも！グループ名の佐々木華美です！そしてじゃじゃん！！坂田家やってます！｣

華美はバッグから法被をとりだし、みせる。

坂田｢おぉ！めっちゃ嬉しいわ。ありがとな！｣

推しを前にしてこんなに話せる華美ちゃんが羨ましいと思いつつ華美ちゃんをみると少し顔が赤いようにみえた。

順番的に次は私。

緊張しつつも一歩前にでた。

『わ、私はAAです。うらたぬきさん…推してます……こたぬきですっ！……恥ずかしい』

そういいきったあと思わず顔を手で隠す。

声が震えた。

せっかく大好きな人に会えたのに、私のことを知っていてくれたのに。

なんで自分のテレビ出演やライブでは声が震えないのに、こんなときに限って震えてしまうの。

今の気持ちの名前がわからない。

ただ恥ずかしくて、くすぐったくて、緊張してて。

だけどうらたさんをみたくてそっと手を外し、うらたさんをみた。

するとうらたさんも顔を片手で隠していた。

(どうしよう、かっこいい…)

うらた｢なんか俺まで恥ずかしいからやめて…｣

そんなこと言わないで…。

私と同じ気持ちかと勘違いしてしまう。

さっきあんなにはっきり話してくれたうらたさんが同じ気持ちなはずないのに。