【イナオリ】こちとら初心者なんだよ！

NO.20 お使い ページ24

Aの涙目事件発生、数分後。
Aは、趙金雲の指示によりメンバー数人とお使いに出ていた。


実は、涙目だったAを救い出したのは、趙金雲だったのだ。


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趙「や〜っと見つけましたよAさ〜ん！」


『！監督!!』


鬼道と豪炎寺に見つめられ涙目だったAの元に、
メンバー数人を引き連れやって来る趙金雲。表情は変わらないが周りに花が咲くA。


趙金雲の後ろには明日人と氷浦とタツヤ、不動、そして灰崎が居た。


稲「うわぁ！猫屋敷さん、涙目になってるよ？どうしたの!?」


しかし、その言葉を無視し、チャンスだ、と言わんばかりに
趙金雲と明日人達の元へ駆け寄るA。涙は引っ込みかけていた。


『ちょっ…と目にゴミが入っちゃって…もう取れましたけど…』


と鬼道と豪炎寺を悪者にする訳にはいかず、苦し紛れの言い訳をするA。
勿論、趙金雲が連れてきたメンバーは、「(いや絶対嘘だろ/嘘だ)」と思った。


しかしまあ、明日人も円堂と並ぶ「サッカーバカ」だ。


稲「そっか！取れてよかったね！」


と清々しい笑顔で言った。その瞬間にAは察する。


『(…あ、稲森さん、(サッカー)馬鹿だこれ…)』


尚、態々サッカーの部分を()で隠したのには悪意はない。(と信じたい。)
そして気を取り直して、趙金雲に問いかけるA。


『監督、僕に何がご用があったのでは…？』


そして、今思い出した、という風に態とらしく声を出す趙金雲。


趙「そうそうAさん！貴方にはお使いに行ってほしいんです！」


辺りを取り巻く沈黙。不意にAの口から溢れ出る言葉。


『…いや自分で行けよ…』


と言ってから初めて自分の言った事に気づくA。ニヤリと笑う趙金雲。


趙「おや、Aさん、何が言いましたか〜？」


『…いえ、何も言ってません…』


半ば死んだ目で答えるA。尚(見かけが)不良組(不動と灰崎)は、笑いを堪えている。


趙「では、皆さん仲良く行ってらっしゃ〜い！…の前に、Aさん、耳を貸して下さい。」


『？…はい、…！分かりました。』


趙金雲に何か(ヒント)を告げられたAは、少し先で待っているメンバーの元へ走っていく。


監督のお使い(特訓)をこなすため。
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gdgd…

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