紅葉 ページ7
〜貴女side〜
「やっほー!紅葉姐さん、いるー?」
私は姐さんの部屋のドアを元気よく開ける。
「おお、Aか」
「うん、今日は中也も一緒」
「珍しいのう、そなたも共に来るとは」
「今日は、ちっと用事があってな」
「そうかえ、でもまあせっかく来たのじゃから、茶でも飲んでゆけ。ちょうど今、良い菓子を手に入れたところでのう」
「あ、そうそう今日は私も和菓子持ってきたよ!」
「おお、柚子皮の砂糖漬けか」
「うん!前に姐さんが好きだって言ってたの、思い出して」
「Aは優しいのう。まあ私だけで食べるのもなんじゃから、皆で食べるとするかの」
そう言って、紅葉姐さんはお茶を淹れるために立ち上がった。
「ん〜!この羊羹、美味しい!!さすが紅葉姐さん、目が高いね!!」
「お前さんは本当に美味そうに食うのう。Aからの砂糖漬けも美味いぞえ」
「ありがとう!あ〜、お茶も美味しいし、紅葉姐さんと一緒にいたら、心が和むよ。まったく、中也とは大違い」
「ああ!?」
「ほら、すぐに怒るし…やだねえ、そんなに怒るとハゲるよ?」
「やかましい!」
「そなたらは相変わらずじゃの…で、今日私の所に来たのは、何用かえ」
「あっ、そうだ、すっかり忘れてた!!私たち、今日は頼みがあって来たの」
「ほう?それはどのような頼みなのじゃ?」
私はそこで、さっきの話を紅葉姐さんに説明する。
「なるほど、つまり資金横流しを図った愚か者どもに手を貸した奴を、私に捕らえて欲しいと?」
「うん。私と中也は実行犯を潰すから、直轄構成員の裏切り者の方は、紅葉姐さんの部隊に何とかしてもらいたいの。まあそいつは、煮るなり焼くなり好きにしてくれていいから」
「承知した。その話、引き受けてやろうぞ」
「ありがとう、姐さん!」
「すまねえ、助かる」
「なに、これしきのこと。他ならぬお前さんらの頼みじゃからのう。それでこの仕事はいつ実行するのかえ」
「今日の夜だ」
「じゃあ私も今日の夜に、裏切り者を片付けるとするかの」
「分かった!それじゃあこれ、資料と地図!ほんとにありがとう、姐さん!!あとお茶とお菓子、ごちそう様でした!」
「ああ、またいつでも来るがよい」
「うん!お邪魔しました!!」
私は紅葉姐さんにお礼を言って、中也とともに部屋を後にした。
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時