警戒 ページ11
〜中也side〜
Aが言った通り、10分ぐらいで例の組織の本拠地に着いた。
「ここだね、結構大きいビルじゃん」
「ああ、そうだな、まあとりあえず中に入るか……っと、電話だ」
「誰からー?」
「紅葉の姐さん」
俺は電話に出る。
「もしもし」
《こっちは直轄構成員を捕まえたぞ。そっちはどうかえ》
「ああ、こっちも下部組織は潰した。で今から、取引先の相手を潰しに行くところだ」
《やはりか、『Aちゃんは、我々の資金をネコババした相手も潰しに行くだろう』と鷗外殿も言っておったしの》
「はっ、首領も読みがいいな。まあそういうわけで、今から行ってくる」
《ああ、だが、その取引先の組織はここ最近頭角を現しているらしい。まあお主らなら大丈夫だろうが、警戒するに越したことはないぞ》
「分かった」
《それじゃあ暴れてきな》
そう言って、姐さんは電話を切った。
「紅葉姐さん、何て?」
「今から潰す組織は最近頭角を現し始めてきた組織だから、用心しろってさ」
「ふーん、まあ私はどんなに弱い敵でも警戒を怠ったことはないけど」
「はっ、だろうな」
「もっちろん!ところでさ」
「ん?」
「誰もいないね」
「ああ」
「なんでだろうねー?」
「分かってるくせに、いちいち聞くな」
「あはは……これ、絶対罠だよね」
「だな。誰もいないと油断させてから一気に叩く算段なンだろうな」
「ふふふ…ってことでもうバレてるから出てきたらぁ?」
Aが暗闇に向かって声をかける。
「…さすがはポート・マフィアの方々だ」
その言葉と共に、一人の男が現れた。
どうやら、こいつがこの組織のトップらしい。
「あはは、もうここのドアを開ける前から分かってたよ。だって明らかに静かだったもん。それともう一つ分かってることがあるよ、それは、おじさん一人だけじゃないってこと」
「ははは、素晴らしい!!…だがそこまで分かっていたとしても、この人数には勝てまい」
俺たちはかなりの大人数に周りをぐるりと取り囲まれた。
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時