35.でもそうじゃない：1 ページ35
「おい」
織部は草原に横たわって寝ている志野に声をかける
「俺が呼んだんだから返事ぐらいしろ」
反応の無い志野に苛立ち、織部は志野の靴の裏を軽く蹴る
言っている事はなかなかの"俺様"だが、起こし方は意外と優しかった
「気持ちいいね」
「蹴られる事がか？」
「違うよ。こうやって外でゆっくりと寝ることが」
「そりゃ外の空気はクソみたいな地下の空気とは別だからな」
「やっぱり織部は違いの分かる男だね」
志野に褒められた織部は満更でもなく「はっ。当たり前だろ？」と言って目を閉じた
「眠いなら織部も寝たら？」
そう言いながら志野は自分の右隣の青緑の芝をポンポンっと叩いて織部を誘う
目を閉じたのはただの照れ隠しだったのだが、志野にはそれが伝わらなかったらしい
「こんな所でで昼寝する馬鹿がどこにいる？敵が来たらどうする気だ？」
「大丈夫だよ。織部が助けてくれるから」
「お前…」
織部が呆れていると、さっきまで会話をしていた志野は目を閉じて寝息を立てていた
その寝顔を見て志野を叱る気も、怒る気も失せた織部は志野の叩いていた芝に座ると、志野の頬を撫で
「敵よりも。お前の事が大好きな俺に襲われると思わなかったのか？」
と言って両頬をつねり、静かな大草原の優しい日向の下
織部は志野と唇を重ねた
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
