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34.君が起きるまで ページ34

寝たり起きたり、寝たり起きたりの繰り返し

…というよりも

気を失っては起こされ、限界になっては絶頂に達しの繰り返し

「織部さん?」

「なに?」

「眠たいです」

「寝てていいよ」

「じゃぁ起こさないで下さいよ!!」

誰のせいだと思って腹が立ち、ニヤニヤと笑う織部さんの顔面に枕を叩きつける

「いっ…たいなぁ〜。負けたのは志野ちゃんでしょ?」


昨夜私と織部さんは体力勝負をした

愛し合って、先に眠ったほうが負け

負けた方は、寝てる間にどんな悪戯をされても、例え悪戯のせいで起きたとしても恨みっこなし

と言うのが織部さんが持ちかけた勝負

私は織部さんというただの下心の塊が、実はとんでもない繁殖能力を持っていたとは知らなかった

だから今すごく後悔している


「それにしても限度ってものがあります。今何時だと思ってるんですか?」

「朝の5時」

「笑いながら言うな!!」

寝る時間が確実になくなってしまった私の怒りはとうとう爆発した


「織部さんがしたくても私はもうしたくないんです。
夜更かしするといってもちゃんと寝たいですし、ここまで織部さんが非常識だとは思いませんでした。
どんだけ溜まってるんですか?この変態が!!」

そこまで言うと、織部さんの顔から笑顔が消えた

「ごめん…やりすぎた」

私に気を使うわけでもなく、悲しそうに落ち込んだ織部さんは私に背を向けるようにしてそのままふて寝した

優しい織部さんならもっと丁寧に謝罪してくれるはずなのに


…あれ?

今日の織部さんが普通だとしたら、私は織部さんにどれだけ我慢をさせてきたのだろう?

私が先に限界に達してしまうから、今まで織部さんは満足できていなかったのでは?

そんなことを考えていたら眠れなくなってしまった


朝6時になったのを確認して職場に体調不良と嘘をついて休みを取った

そして、布団の中に潜って織部さんに悪戯をする

「う…ん…志野ちゃん!!?え?仕事は!?…っていうか何やってるの!?」

しばらくして織部さんが驚いたように飛び起きた

「私は体力もないですし、織部さんより先に寝てしまいます。
だからいつも織部さんに我慢をさせてごめんなさい。
でも、私は早起きならできるから朝から織部さんに尽くすことで許してもらえませんか?」

「あ…ありがとう」

そして私は織部さんだけの絶頂を昼まで楽しみ続けた

35.でもそうじゃない:1→←33.絶対命令



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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