15.海 ページ15
「海だぁ〜!!」
浮き輪を付けて海に勢いよく飛び込む志野ちゃん
しかし、浮き輪のせいで海の中に入ることが出来ない
なんとか沈もうと、もがいたあげく転覆？反転？して一人犬神家をする志野ちゃん
浮き輪を手放せばそのまま沈めたのに
「大丈夫？」
「ゴホッ…ゴホッ…海怖い…もう出る」
「初めてなのに無理しすぎだよ」
「怖いよぉ〜…死ぬかと思ったよぉ〜…もう海嫌だ…」
「来たばっかりだよ？この後どうするの？」
「肌を松崎しげるみたいに真っ黒に焼いて帰る」
「僕は黒焦げの志野ちゃんは嫌だな。黒光りはゴキみたいだよ？」
「じゃぁやめる。こんがり小麦肌で我慢する」
「日焼けローション塗ってあげようか？」
「本当ですか？」
「背中と言わず、全身塗ってあげるよ」
「ありがとうございます」
海に行った事が無いって言ったらすぐに連れて来てくれたし
泳げないだろうって浮き輪まで準備してくれてたし
海に入れなくても私と一緒にいてくれるし
織部さんはなんて優しいんだろう
私はまだ織部さんの下心に気づいていなかった
「最近の日焼けローションは焼きながら紫外線を遮断してくれるからね。
念入りに塗っておくからね？」
織部さんは腕、脇、横腹とたっぷりと日焼けローションを塗り込んでくれるが
その手つきがいやらしいと思うのは私だけだろうか？
「ひゃん!!?」
「志野ちゃん背中弱いもんね」
そしてその声は楽しんでいるように聞こえる
「ちょっ!!…織部さん？水着の下は塗る必要がありませんよ？」
でも、ビキニがずれる可能性もあるでしょ？」
「でも…あっ!?」
「何？志野ちゃん感じてるの？」
「誰のせいだ!?」
「露出の多いビキニを着てるのも、やらしい声を我慢できないのも全部僕のせいだよ」
「…はい？」
「夏だ海だって言ったらこういうシチュエーションに憧れるのが男の性でしょ？」
「いやいや。公衆の面前でそんな事は…あれ？人が…いない？」
「ここは僕のプライベートビーチで今日は僕達だけの貸し切りだよ？」
優しくない
今日の織部さんはえろすと腹黒さの塊だ
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
