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31.絶対服従 ページ31

織部は居酒屋で

「お酒が飲みたい」

「もう十分飲んだじゃないですか」

「うるさい織部!!もっと飲ませろー!!」

酔いつぶれ、十分出来上がっている志野の介抱をしている


居酒屋の店員は「今日の志野さんはいつも以上だね」と笑っていたけど

笑い事じゃない

「俺に志野さんをどうしろって言うんだよ!?」

織部が困って大声を上げているうちに志野の瞼は重くなる

「織部…眠たい…」

「えぇ!?ここで寝ちゃダメですよ?」

「じゃあどこで寝ればいいんだよ?」

「家に帰ってから寝ればいいでしょう!?」


「家?」と言って志野は鼻で笑うと

「親と喧嘩したんだよ!!そう簡単に家に帰れるわけが無いだろうが」

と言いながら織部の頭をグリグリと撫で回した

「仲直りすればいいじゃないですか!?」

「馬鹿野郎!!仲直り出来ないから酒に逃げてるんだよ!!」


酒に逃げていると言う自覚はあるようで織部は内心ほっとしていた

「で、酒に逃げて、今夜はどこに逃げつもりなんですか?」

まだ逃げるのかと説教し、親と仲直りしてもらいたいと思って言った言葉だったのに…

「今夜は織部の寮に逃げる!!」

帰ってきたのは意外な言葉で

「はぁ!!?」

「道案内よろしく!!」

と威勢よくタクシーに乗り込んだ志野は口を半開きにして寝落ちてしまった

「マジかよ…」


志野の家を知らない織部は

「ほら、着きましたよ」

志野を自分の寮に案内する

すると、部屋に着いた途端志野は織部の手を引いて布団に潜り込む

「ちょっと!!志野さん!?何してるんですか!?」

動揺しているピュアな織部をよそに、志野は「添い寝」と言って唐瓜に抱きつく


「志野さん、いい加減俺も怒りますよ!?」

「私を怒る資格が唐瓜にあるのか?」

「そりゃ…彼氏だから十分あるでしょ?」

「無いね!!」

「なんでなんだよ!?」

「織部のせいで喧嘩したんだ!!」

「…は?俺のせい?なんで?」

「彼氏ができたって言ったら親に怒られた。もう訳が分からない。
織部はこんなに優しくていい子なのに親は理解してくれなかった。
でも、親も嫌いになれなくて…でも、親以上に織部が大好きすぎて諦められるわけが無いし…
もう…どうすればいいんだよ?」

俺よりも背の高い志野が、俺の布団の中でか弱く泣いている

「とりあえず…挨拶しに行くから志野もついてきてくれる?
気に入ってもらえるように俺も精一杯頑張るからさ」

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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