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13.テーマパーク ページ13

「ジェットコースターは全部制覇しましょうね」

「カップルで来たらコーヒーカップとか、メリーゴランドとか、観覧車が一般的じゃない?」

「1日あるのにそれにしか乗らないんですか?」

「そんなつもりじゃないけど、絶叫系ばっかりって言うのもね」

「私はコーヒーカップも絶叫にしてみせますよ」

「そんなアピールはいらないよ?」

「あと、メリーゴーランドでキャハハ、ウフフみたいなイメージがありますけど…
あれって楽しいんですか?
いくら回ったところで、馬の距離は変わらないから追いつきようがありませんよ?」

「志野ちゃんは現実的に考えすぎじゃない?とりあえず乗ってみようよ?」

「えぇ〜。私は遠慮しておきます。乗るなら織部さん一人でどうぞ」

「つれないなぁ〜。後悔しても知らないよ?」


ブツブツと文句を言いながら織部さんは一人でメリーゴーランドに乗りに行く

成人が一人でこんな子供だましの遊戯に夢を抱いている

「…ぷっ」

想像しただけで笑いが止まらない


「志野ちゃ〜ん」

ただ周回するだけの鉄の馬に乗った織部さんが、私を見つけて笑顔で手を振る

1週目は「はいはい」と言う気分で手を振り返していた

2週目も同じ笑顔で私の名前を呼びながら通り過ぎて行く織部さん

よく見れば、振り返って見えなくなるまで手を振ってくれていた


3週目、織部さんがどのタイミングで来るのかを覚えて、私は姿が見える前に手を振って待っていた

無邪気に喜んでて可愛いなぁ〜

そんな気持ちで見送っていたのだが、姿が見えなくなるのが少し恋しくなった


4週目

「私を置いていかないで!!」

織部さんの後姿を見るのが辛くて、メリーゴーランドの周りを泣きながら必死で走り回る私

それを見ている織部さんから笑顔が消えた

私も織部さんも不幸にさせるとは…

メリーゴーランド…恐るべし…


メリーゴーランドが止まると織部さんはすぐに私の所に駆けつけてくれた

「僕は志野ちゃんを置いていかないから!!絶対に一人になんかしないよ!!」

「じゃぁ隣同士になれるジェットコースターに乗りましょう」

私とのデートでは、なぜか織部さんの喉がつぶれる

14.気の抜けた炭酸→←12.馴染み



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/  
作成日時:2015年5月9日 5時

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