【カゲプロ】カノ君がＭに目覚めたそうで。【男主】

２１話　〜異変〜 ページ26

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貴「はぁ・・・。」









まだ他の部活が活動している時間帯に、俺は昇降口へと向かうため、廊下を歩いていた。









俺は無意識に、先程猪瀬先生にキスされた唇に触れる。









まだ残っている、猪瀬先生の唇の感触に先程の事を思い出し、段々と熱を帯びてくる顔。









自分でも分かる。







きっと今、俺の顔は真っ赤だろう。









下駄箱に着き、上履きから運動靴へと履き替え、校門へと急ぐ。









校門から出ると、そこには壁に背中を付けて俺を待っていてくれた、閃梨の姿があった。









貴「わ、悪い!閃梨!!ちょっと先生と話してて遅れちゃった・・・。」







そこまで言った所で、閃梨の異変に気付く。









いつもなら、笑顔で「大丈夫だって!!」みたいな感じで流してくれるのに、今日は笑顔どころか、とても暗い顔をしていた。









寧ろ、暗い顔と言うより・・・、怒っている・・・ような。









貴「お、おい・・・？どうしｔ――・・・うわっ!!!」








突然、閃梨に腕を掴まれる。









無言で俺の腕を引っ張っていく閃梨は、ドラマの撮影現場とは反対側の方へと歩いていった。




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