1話 ページ2
「ここは地獄が天国かー」
「いや君気が早いね？！」
死んだ記憶はあるし
世界が真っ白だから呟いてみたら、
キレキレのツッコミを頂いた。
「…じゃあ私死ななかったの？」
「…いや、その、死んだけどさ…
後悔とか！ないわけ？！」
「いや、だって死ぬ気で挑んで死んだし。
ちゃんと命燃やした感あるしー？」
「……ﾊｧ」
呆れたように額に手を当てる男の人。
というか誰だろう。
「神だよ！
君たちの言う、神様！
なんで君そんななの？！
生きたいとか死にたくなかったとか、ないの？！」
「あ、はい、別に」
神様って本当にいたんだ、
なんて思いながら返事。
私のモットーは
生きるなら死ぬ気で。
まぁ詳しいことは意思は割愛するけど、
別にやりたいことやって死んだなら
全然構わない、ってわけ。
死んだのガキ助けてだし。
まぁそれなりの理由でしょ。
「全然だよ！
なんなの君！
適当にてきっとー！に、生きてきて、
やっとやったことが人助け！
しかもそれで死んでる！
……夢とか希望とか…
持てとは言わないけどさぁ…」
神様に哀れがられる私って…
ほっといてくださーい
「それがほっとくにもほっとけないの！
君、全然何もしてないから、
輪廻転生か地獄行きか天国行きか！
ぜんっぜん決まんないの！！」
「す、すみません」
なんで私が謝ってんだ？
「だからいいかい！
頑張らなきゃ死んじゃう世界に飛ばすから！
今度こそちゃんと生きてこい！」
「は？」
「だからー！
力はあげるから、
ワンピースの世界で生き抜いてきて！」
ちょっと待ってワンピース？
いや聞いてないそれってあの
お、だぁ？！
「それじゃあ！
最強の運動能力と、
結界を作れる力と
ボクの加護をあげるから！
好きなように動くんだよ！
原作には全く関わらないからね！
大往生期待してマース！」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあっ？！」
足場が急に消えて、
私は空に投げ出されたのだった。
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作成日時：2019年1月18日 23時
