意気投合 ページ34
公園について屋根の中へ入る。
すると、みんなが沈黙!
多分、こういう時って私が話したほうが良いんだよね。
でも、話題なんて何も持ってないよぉ!
わわっ、気まずい!
助けを求めるように私は光を見つめた。
その助けを受信した光はカッコよくウィンク!
うわぁ、流石イケメン!
思わず惚れ惚れするくらい。
光はKZ全員を見渡す。
「彩の友達、だよな。
お前らについて、少し聞かせてよ。
趣味とか、特技とか。
ちなみに俺は基本的にオールマイティとでも言っとこうか。
特別特出しているわけではないが、なんでも出来る。」
すると、翼が目を輝かせた。
「まじ?俺も同じ!
特出したものがないって、結構辛かったりしない?」
「分かる!分かる!
みんなとどこか距離を感じる時があったり、相手の特出した部分に嫉妬したり、感情のコントロールが大変すぎる。」
「あー、確かに。
オールマイティって良いイメージが強いから、それが嫌だったりする。」
翼と光は2人だけで話が最高潮まで盛り上がったんだ。
もちろん、他のみんなはついていけない。
私と小塚君は目を合わせる。
「どうしよう、私たち永遠と2人の話を聞くしかないの?」
「それだと僕らがつまらないね。
でも、ここまで意気投合されると止めにくい。」
そんなこんなで、とりあえず2人の話を眺めるつもりでいたんだ。
けれど、短気な若武はそうもいかない。
「えーい!話を止めろ!
ここは神聖なるKZ全員が揃っているんだ!
2人だけで話したいなら、後にしろ!」
何よ、その大きな態度!
別に今日は集合をかけた訳じゃないんだし、話させてあげてもいいじゃないの。
これだけ気が合うのも、何かしらの運命だと思うし。
若武を強く睨むけれど、全くその視線に気づくことはなかった。
挙げ句の果て自分の良いところ、と言って話し始めたんだ。
「俺はまず、多彩なる才能に恵まれた少年だ。
カッコいい容姿に、華麗なる運動神経、勉強も出来る。
この俺に弱点なんぞないと思う。」
真面目な顔で言ってることが怖い……。
すると、上杉君が嘲笑ったように言う。
「あるだろ、若武先生の弱点。」
ゆっくり若武に近づき、頭の上に手を置いたんだ。
「このちっせい身長。」
辺りはワッと笑い声が上がった。
もちろん、私も大笑い。
身長は若武の弱点、そのものだったもの。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方 - めっちゃ泣きました。私は始めの方のアーヤに共感です。 (2022年1月28日 14時) (レス) @page44 id: ff2f6a1a44 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!!ななななんと!!そう言われると照れますね///番外編書いた甲斐がありますd( ̄  ̄)これからも頑張ります!! (2021年7月22日 12時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 本編より番外編が私好きです。応援しています。 (2021年7月22日 12時) (レス) id: f67671a5a5 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - ほっと梅昆布茶さん» えっ!?そんな言葉もらった昇天しますよどうしてくれるんですk((殴 哲学……難しいんですね(?)更新頑張ります!! (2020年8月25日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
ほっと梅昆布茶(プロフ) - 本編の方を読んで、物凄く、物凄く泣きました!鼻炎と相まって顔がグチャグチャになりましたよどうしてくれるんですk((殴 兎に角、とても感動しました!最後に愛とは何かと考え、朝から哲学的な気持ちになりました笑 番外編の続きも楽しみです!頑張ってください! (2020年8月25日 8時) (レス) id: e9c40f925b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時:2019年11月12日 17時