検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:84,118 hit

クヨクヨするな! 若武side ページ13

俺たちはただ沈黙した。


どうして、俺たちはこんなにも無力なんだ……。

自分の弱さに怒りが込み上がる。




何がKZだ。何が仲間だ。何がリーダーだ。



アーヤは辛いってのに、海に行って、何浮かれてんだよ。

馬鹿すぎるだろ。




でも、アーヤ、笑ってたよな。

海に行った時、少しだけ笑ってたよな。



アーヤの笑顔を俺らは見た。



そうだ、そうだよな。




こんなとこでクヨクヨしてる時間はない。


そんなことしてる暇があるなら、アーヤを救わないといけない。




それが、KZのリーダーとして、いや、仲間としての行いだ。



俺は、沈黙してる上杉達に大きな声を出した。



若武「こんなとこで立ち止まってる暇はねぇ!
  さっきから、黙ってるのはやめろ!
  迷うな!アーヤを救うことだけを考えろ!」

突然の大声にビビってたが、すぐに口角を上げた。



上杉「んなこと、分かってるよ。若武、早く指示を出せ。
  みんな、それを待ってて黙ってたんだぜ?」

上杉が冷ややかに笑う。



上杉の言葉に、俺は少しムッとする。


せっかくこの俺が励ましてやったのに、
俺のせいで話が止まってたみたいに言いやがって。



でも、俺は知っている。

これは、上杉なりのお礼なのだと。



おし、やってやろうじゃねーか!

若武「今から、アーヤを預かろうとしていた親戚に会いに行くぞ!
  黒木、住所はおさえてるな?」


黒木「あぁ、ここから少し近い。」

黒木はスマホで地図を見せてきた。



若武「KZのリーダー若武様についてこい!」

俺らは、アーヤの親戚の家へ向かった。



少しずつでもいい。


アーヤへ近づいてみせる。





アーヤ、待ってろよ。

また呼んで 小塚side→←集合 上杉side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (116 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あき@草売り大魔王(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございます!!シリアスが大好物なもので(((これからも頑張ります!! (2022年7月4日 16時) (レス) id: e269879e16 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - すごく面白かったです!シリアスかけるの羨ましいなあ。これからも頑張ってください! (2022年7月2日 1時) (レス) @page31 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 小三さん» コメントありがとうございます!!元気が出る言葉です! (2022年3月25日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
小三 - すごく面白かったです!!!!! (2022年3月23日 8時) (レス) @page39 id: a6b1297b7c (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - るぅとさん» コメント、ありがとうございます!!!そんなに褒めてもらえるなんて光栄です!!!夏期講習で埋もれて死にそうですが頑張ります! (2021年8月16日 22時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年10月12日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。