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意識 ページ4

Aside






左馬刻は意識が朦朧としているようで

苦しそうに眉間にシワが寄っていた。



A『……霧島。

左馬刻、大丈夫だよね?』



霧島「ふっ……そいつは

そんなヤワじゃねぇよ。


今回はタイミングが悪かったんだろう。」





そうこうすると、

左馬刻の家へ着いた。


昔預かっていた合鍵で中に入り、

そのまま寝室へ直行する。




そして、手際よく霧島が

傷の手当をする。




A『……熱があるね。

気づいてなかったのかな?』



霧島「どうだかな。

気づいてても、無茶するだろうな。」



傷の手当と着替えを霧島に任せ、


荷物の中から自分の部屋着と

ペットボトルの水、解熱剤を取り出す。



その場で部屋着に着替え、

水と薬を持って左馬刻の元へ。



霧島「一応着替える場所は気にしてくれ。」



A『急いでるの。

それに、今更でしょ?』




霧島「俺が組長にどやされんだよ。



…………っと。もういいぞ。」




A『お父さんには私が

言わなきゃバレないよ。



……ありがと。

お粥かなにか作っておいてくれる?

あと、冷えピタとか探しておいて。


外出る時は一言声掛けて。』




霧島「あぁ。

あとは頼むぞ、お嬢。」



そう言って頭を一撫でし、部屋を出ていく。




霧島がいなくなってすぐ、

左馬刻が寝ているベッドの中へ入り

左馬刻の体を包み込むように抱きしめ、


ゆっくりと背中を撫でる。




しばらくそうしていると、

不意に左馬刻の体の力が抜けたのを感じる。




左馬刻「…………A……?」




A『………頑張ったね。

お水飲める?』



左馬刻「…………あぁ…。」



返事はしたものの、

起き上がれそうにない。



仕方なく、いつもするように

口移しで水を飲ませていく。




左馬刻「…………っ!?……ングッ……」



水と一緒に薬を飲ませようとしたけど

不意に異物が入ってきたことに驚いたらしい。



A『頑張って飲み込んで。

それで、もう少し水飲もうね。』



左馬刻「……なに……」



A『解熱剤。

熱あるの、気づいてる?』




そう言うと少し驚いた顔をした。




A『……飲んだら、もう少し一緒に寝よ。

次起きた頃には、霧島が

お粥とか用意してくれてると思う。』




再び左馬刻を抱きしめ、背中を撫でる。

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作者名:ゆず | 作成日時:2019年7月17日 2時

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