検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:148,624 hit

荒療治 ページ42

乱数side





こいつ、何言ってんだ?




乱数「僕らがAとあいつを

会わせるわけないじゃん!」



寂雷「落ち着いて。


これは確かに、リスキーだけれど

彼に会うことによって、

昔の記憶や、今までの事を

思い出すかもしれない。


そうすれば、Aから直接

何があったか聞けるだろ?」





一郎「……けど、Aにとって

思い出したくない事だとしたら

無理に思い出させるのは

……やめてやりたい。」




寂雷「……彼女にとって

辛い過去ならば、ね。



けど、彼女の様子を見ているとね…

私らからするとやっている事は

普通じゃないし、辛い事だ。


しかし、彼女はそれを辛い事だ

とは認識していないように思う。」



左馬刻「……それは、どういうことだ?」






寂雷「……彼女にとっては

それが日常だった、という事だね。


それが普通。当たり前なんだ。



彼女にとってのトラウマは

一人になること、だ。



拉致…誘拐、かな?

誘拐された時も、捨てられた時も。


彼女は一人になった。


だから、一人を怖がる。

あくまで、それだけだ。


彼女が初対面の人に怯えないのは

恐怖を認識していないからだろう。」




……なんとなく、言いたいことは分かる。

Aは、本当に人に対して

怯えたり怖がったりしない。


それは、誰かに酷いことを

された経験がない、または

そうされた、という認識がないからだ。




Aの様子を見る限り、

Aがされた事、させられた事は

間違いなく、虐待、と言っても

過言ではないはずだ。





乱数「……そんな荒療治をして

Aにもしもの事があったら…

寂雷、責任取れんのかよ。」




寂雷「………マイクを使ってもいいなら

絶対に、助けると誓おう。」





乱数「……その約束、絶対守れよ。」




一郎「寂雷さん、俺からも

お願いします。」



左馬刻「……俺からも頼むぜ、先生。」




寂雷「あぁ。」







乱数「……なら、今夜、

Aにその事を話す。

会わせる日程は、あとで。」



左馬刻「おう。頼んだ。」









そして、今夜。





ふぅーーーー…………………。



ピンポーーーーン



乱数「げんたろー?だいすぅー?


Aーーー!いるー?


おっ邪魔しまーす!!」








幻太郎「乱数、こんな時間に

珍しいですね。少し静かにして下さい。

2人は今お風呂ですよ。」



乱数「そっか!

じゃあちょっと待たせてもらうね〜。」

いくつ→←鑑定結果



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
220人がお気に入り
設定タグ:ヒプマイ , 有栖川帝統 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

宇宙  - 凄い共感します!!3$EVEN の夢かよ!?のところとか良いですよね。あと左馬刻様のボソッと喋る時も!推しは独歩だけど話が合う気がします。ヒプノシスマイクの小説そこまでたくさんあるわけではないので、このような作品が読めて嬉しいです。作品全部読むので応援してます。 (2020年8月16日 21時) (レス) id: 95c29b5ba6 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートバカ - あああああっっ…続き、楽しみですっっっっっ! (2019年6月30日 21時) (レス) id: b750cb0a89 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆず | 作成日時:2019年6月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。