帝統が拾った女の話

お嬢 ページ40

左馬刻side





あれから、理鶯も銃兎も

Aを気に入ったらしく、

何度か事務所に呼び出して

3人で構い倒していた。




それだけならよかったが。




部下達「アニキ！おかえりなさい！」


部下1「アニキ、今日はお嬢はいないんですか？」


部下2「最近俺、タイミング合わなくて

会えてねーんすよ。次いつ来ます？」



左馬刻「まてまて、お嬢ってなんだよ、

誰のことだ？」


部下3「あー、えーーっと、、

あ、そうそう、Aさん！」


部下1「はい！俺らが名前呼ぶのなんて

おこがましいと思って、

皆で考えて、お嬢に決まったんすよ！」


部下2「お嬢、俺らのこと全然怖がんねっすよね！

懐いてくんのが可愛くて

つい構っちゃうんすよ！」



左馬刻「待ておい、

誰が手出していいっつったよ。

つーかいつの間にそんなに親しくなった…？」



部下1「っっ！すいませんっ！


…………初めは、アニキ達3人が会議で

お嬢と、いつもくっついてる男を

別の部屋で待たせてた時っすよ。



俺が飲み物渡しに部屋行ったんすけど、

すげぇキラキラした目でこっち見てくるし、

なんつーか、怖がってる感じ全くなくて

変なやつだなーって思ってたら

こっちに来て、頭撫でろって言うんすよ？


ありえねぇって思ってたら

無理やり手掴まれて頭にて置かれたんすよ。

仕方なく撫でてみたら、

……すんげぇ気持ちよさそうに目ぇ細めて

抱きついてきて。



いや、あれされたらイチコロっすよ。」



部下2「そのあとすぐこいつからその話聞いて

興味本位で近づいてってったら

すぐ懐いてくれて。

行動がすげぇ猫っぽくて可愛いんすよ！

それからは、行き帰りとか

お嬢がトイレ行く時とか、

とりあえず廊下ですれ違う度に構い倒してます！」







左馬刻「……………………。」


なんだそれ。聞いてねぇ。




確かに最近は帝統もいるからいいと思って

送り迎えもしてなかったが

そんなことになってるとはな……。





最近楽しそうなのはそのこともあっての事か。



ひとりになりたくねぇAからしたら

こんだけ人が常にいるような場所は

理想なのかもな。



だが、、





左馬刻「…………お前ら、あとでツラ貸せ。」



部下達「「「っっっっっ！！！」」」






これは単なる嫉妬だ。

八つ当たりみてぇなもんだが、

原因はこいつらにあんだしいいだろ。





お嬢、ねぇ。

熱→←笑顔

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