帝統が拾った女の話

外食 ページ32

帝統side





乱数の提案で皆で外食。

と言っても、が何を食べたいか

よくわかんねーからってことで

来たのはファミレス。







帝統「Aは、こん中で食べたいのとかあるか？」


そう言ってメニューを見せる。



A『………………か、れーー、…ない……』




帝統「っふはっ！お前、カレーが好きなのか？」


A『………………ｺｸﾝ』




そうだったのか。






帝統「……んー。


カレーはねぇけど、

ビーフシチューオムライスならあるぞ。

味は似てねえけど、見た目は似てる！」



幻太郎「帝統、味が違っては

意味が無いのでは？」




帝統「けどよー、他に似てんのねーし。


それに、ビーフシチュー食ったことねーはずだし

A、１回食べてみねーか？

嫌だったら俺のと交換してやったからさ！」





A『……ん。』





幻太郎「……((ｺｿｯ))心無しか落ち込んでますが

大丈夫でしょうか？」


乱数「……((ｺｿｯ))まぁ、今まで好き嫌いしたことないし

今度カレー食べさせてあげれば大丈夫じゃない？」



幻太郎(今度からもう少しカレーの回数

増やしてあげましょうかね。)









お待たせ致しました〜。。







帝統「ほら、A、来たぞ。」



A『……ん。ﾊﾟﾁﾝ…………ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ｺﾞｸﾝ

…………ﾓｸﾞﾓｸﾞ…ｺﾞｸﾝ…………ﾓｸﾞﾓｸﾞ……ｺﾞｸﾝ』





いただきますで手を合わせて

食べたはいいが……

無言。。

ま、まぁいつも食事はこんなもんだ。



きっと嫌ではないのだろう。




帝統「……A。美味いか？」


A『……ん。…………ﾓｸﾞﾓｸﾞ……ｺﾞｸﾝ』





いつも通りっちゃーいつも通りだが

……これがカレーだったら

もっと喜んでくれたのかなー。









乱数「ふぅ。ごちそーさまー！」

幻太郎「ご馳走様です。」

帝統「ごちそうさん。」

A『…ん。……………ｼﾞｰｯ』




ん？

すげぇメニューを見てる

見てるのは、デザートのページ。




乱数「A〜？

もしかしてこれ、食べたいの？」



A『…………っ…………(ﾌﾙﾌﾙ)


……………………ｼﾞｰｯ』


違うと言うように頭を振っていたが

目を離さない。

これは、絶対食べたい反応だよな。







帝統「……A。

食べたいなら食っていいぞ。」



幻太郎「お金を払うのは帝統ではありませんが

まぁ、Aが食べたいのなら、食べなさい？」



A『……っ！』

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