帝統が拾った女の話

友だち？ ページ9

帝統side


名前をつけろと言われて。


ふとこいつの顔を見た。

『……？(ｺﾃﾝ)』

小首を傾げてこちらを見返す瞳を見て、ふと、


帝統「A」

『……！』


思わず出てきた名前を呼んじまったが、

帝統「いやか？」

『……っ！(ﾌﾙﾌﾙ)！』


いやかと聞いたら物凄い勢いで首振ってる。笑

気に入ってもらえたって事でいーんだよな…？




乱数「Aちゃん！可愛い名前！

なんだか帝統らしいね！




Aちゃん！僕これから、Aちゃんって呼んでもいい？」


A『！(ｺｸｺｸ)』




乱数「あははっ！ありがとう！

じゃーAちゃんも、僕のことは

乱数って呼んでね！
ら、む、だ！呼んでみて？」



A『…らむ、だ』


乱数「そうそう！

これから、Aちゃんも僕のポッセだよ！

よろしくね！」



乱数のやつ、ちゃっかり自分の名前呼ばせやがって

俺だってまだ呼ばれてねーのによー。






帝統「A、俺の事も、帝統でいいぞ。

お前も今日から俺らの仲間だ！いいな？」



A『…！……ん！……だ、、い、す』


おぉー、なんか、名前呼ばれただけなのに、ちょっと感動。






幻太郎「A、A。

小生のことも、幻太郎と呼んでください。」




A『げ、げん、た…ろう！』


幻太郎「(すごく得意げな顔をしている)


よく言えましたね！A。

これから、小生とも仲良くしてくださいね。」


A『ん！ありが、と』









それからしらばく4人で話してると、



ｶｸｯ




帝統「ん？」

Aが眠たそうに肩にもたれかかってきた。





そういや、1日あそこにいたんだよな…。

そりゃ眠いだろうな。

そんなことを思ってそのままにしていた。



乱数「Aちゃん、きっとずっと気を張ってたんだろうね。

こんなに長い間、寝ずに頑張って、えらいね。」

そう言って頭を撫でる。


乱数「だいすぅー、

今日は僕んちに泊まっていいから、このまま連れて行ってベットに寝かせてあげな？」



帝統「たしかになー。

2人はまだここいんのか？」




乱数「僕も一緒に帰ろっかな。

だいすと少し話したいこともあるし。


げんたろーも、暇ならうち来る？」




幻太郎「そうですね。

何かと面白そうなので、一緒に行きます。」



乱数「おっけー！

じゃー帰る準備するからちょっぴ待ってて〜！」









帝統「なぁ、幻太郎。」


幻太郎「なんですか？」


帝統「…………金貸してくんね？」

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