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銭湯とくつろぎ3 [六つ子] ページ48

ぴこん、と驚いたように六つ子が振り返る。
腕にまとわりつく湿気と、温かさの中、代表のように長男が笑った。

「なぁに、また可愛いこと言っちゃって。」

「えっ、いや…//本当の事です。私、薬局でこれから何を学んで、何に苦悩するのかはわからないけど…病院実習で皆さんに会えてよかったと思うことがあって。」
「ねえねえ!それってどんな事!!!?あーっ!いい匂いする!!!」

いつの間にか十四松さんが私の背中に回り込んで背中を押していた。

「NICUっていう…」
NICU()!!!?」
「お肉じゃなく…ふふっ」

先を歩いていた六つ子は、いつしか私の周りへ。
六つ子さんが私を置いていくのではない、私がなんとなくいつも彼らの後ろに回ってしまうのだけど…。

ギュッ!
と、トド松さんが左手をつなぐ。

「えっ、なんで夏なのにこんな体温低いのっ!?お風呂であったまらなきゃねっ。」
「あ”!なに抜け駆けしてんだよ末っ子!!Aちゃん、お兄ちゃんと右手つないで。」
「…!?//」

背中を押され、左右に手をつなぐこの姿…幸せなような恥ずかしいような…!?

「フッ…俺はどこにまとわりつけばいいんだ……」
「いや人体の構造的に無理だからねカラ松。」
「…腰……」
「いや腰にまとわりついたら完全に不審者!!警察呼ばれてもかばえないよ一松!!」

カラ松さんチョロ松さん一松さんの会話(コント)を聞きつつ、銭湯へ向かう。

「あーん!もうこのまま男子風呂入ってこねえ?」
「いやいや…逆セクハラもいいところですよおそ松さん…」
「何?野郎に迷惑だって言ってるわけ?ズレてんなぁ〜!」
「ずれてません。」
「ねえ、それ個室で一緒に入るんだったらいいよって聞こえるんだけど。」
「!!?///」

『なんだったら兄ちゃんと風呂…』と言いかけた瞬間、秒でおそ松さんが何処かへ吹っ飛んでいった。
いつの間にか横にはカラ松さんが入れ替わっている。

「すまないな、Aちゃん。悪く思わないでくれ、兄貴はメンタルが小6なんだ。」
「う”、あ、はい…。笑」

先程トド松さんにドロップキックを食らっていた彼が清々しく笑う。
この六つ子(兄弟)と過ごしていてしみじみと思うが、男兄弟ってバイオレンス…!


そこからしばらくして戻ってきたおそ松さんも一緒に、ようやく目的の銭湯についた。


「まあでも、さっきの話を掘り返しちゃうけど…僕も会えて良かったって思うよ、Aちゃん。」
「…!チョロ松さん…//」

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ちよ(プロフ) - イラさん» イラちゃん…!ありがとう…!ほっこりしてくれたならよかった…!でもこっからは原作ネタの六つ子話とかも入れていく予定だからねww応援本当にありがとう! (2016年10月22日 21時) (レス) id: 7980a9d63a (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - お久しぶりに来たけど相変わらずほっこリする小説だよ〜!!人の温かみや辛さがひしひし伝わってきたよ!!ゆっくりで良いから頑張ってね! (2016年10月22日 16時) (レス) id: 1dff651d8b (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - わあ”!さきさん!!どんぴしゃですね!!笑 現役薬学生さんにコメをいただけるとは…!本当にありがとうございます!共感ほんとありがたいです〜><//(実習はもう終わられたのでしょうか(/ω\)) さきさんの大学生活も心の底から応援しております…! (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - (実際プロタミン聞かれたときに心臓が体外に吹っ飛ぶかと思ったよね…) (2016年10月17日 23時) (レス) id: a6e972599e (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 私某私立女子大の薬学生なのですごく共感できます!これからも頑張ってください! (2016年10月17日 22時) (レス) id: 1e3e119e4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよ | 作成日時:2016年9月19日 20時

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