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エピローグ YGside ページ18

10年前の1月。










医師によると俺の病気は進行していっているらしい。









運が良くても完治するのに10年はかかるのだとか。










Aは馬鹿みてぇに心配するだろうしな











できるだけあいつにはバレないようにしたい。















治すには転院しないと行けないらしいし






Aとは会えなさそうだ。












2月には転院すると決まってるしそこは遠い。












毎日通えるようなところではない。
















もうあいつには会えない。















最後に手紙を書けばAは安心してくれるだろうか。











手紙なんて柄じゃねぇけど。














そんな思いで手紙を書き始める。



















"俺の事は忘れろ"















本当は忘れて欲しくなんかない。









俺の事をずっと想っていて欲しい。













でもAの幸せの為だ。















運が良かったら生き延びられるけど





俺は死ぬかもしれない。













そんなやつの事をいつまでも好きでいたって



Aの人生が可哀想だ。















2月8日




俺はAを早めに帰らせ転院した。












Aと会えない毎日は辛くて仕方が無かったけど




花を見るとAの声や香りを思い出して


少しだけ幸せになった。



















10年が経ち俺の病気は完治した。





Aに会いたいけど俺はAの家を知らないから



花屋を片っ端から検索した。






人に聞いたりもしたけど



Aを捜すのは思ってたよりも難しかった。











そんなある日いつもの通りAを探していたら




迷子になってしまった。





するとたまたま町外れの花屋を見つけたから






なんとなく花でも見ていこうかと思い、入店した。









「いらっしゃいませ」









優しい笑顔の店員がそう言った。



何処と無くAに似てるような…






いやでもまさか…そんなわけ















「A〜そろそろ降りてきなさい



今日の店番はあんたでしょうが!」











店員さんがそう言った。





A。確かにAの名前を呼んだ。







ここがAの花屋だ!












そう確信したのが2月のこと。










それから俺は馬酔木の花を地道に育て


3月9日にAと会う用意をした。

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きむそくじんが言ったダジャレ(プロフ) - まろんさん» コメントありがとうございますㅠㅠ とても励みになるのでそう言ってもらって嬉しいです!こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました⸜🙌🏻⸝‍ (2022年8月8日 10時) (レス) id: 04699b3c3a (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - すごくすごくよかったです、、、!最初は号泣案件の小説かと思ったら違う意味で号泣案件でした、、、素晴らしい作品をありがとうございます😭 (2022年8月8日 2時) (レス) @page19 id: afb55879bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんずいへん | 作成日時:2022年8月3日 18時

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