しあわせのおと【Daisuke.S】 (ページ19)

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PEACE!! １９ページ19

くすくすと笑い合って、ふ、と佐久間さんが息を吐いた。

「あのさ、またごはん行こっか」

「そうですね、またみんなで行きましょう」

阿部さんとかも一緒にってことだよね？

アナウンスが停車を告げる。

「私ここで乗り換えなので・・・あの、佐久間さん遅くなっちゃうし、もう大丈夫です。ありがとうございました」

きゅ、と一瞬眉を寄せた佐久間さんが、すぐににこりと目を細める。

「そっか、わかった」

ホームに降りて改めてお礼を言って頭を下げる。佐久間さんは向かいのホームから元来た方面へ帰るはずだ。

「じゃあね！ほんとに気をつけてねー。明日はオレ在宅の日だから、なんかあったらリモートで呼んで」

バイバイって両手を振る佐久間さんに背を向けて、人波にまぎれて階段を上がった。

危なかった・・・

あと少し一緒にいたら、気持ちがばれてしまいそうだった。

せっかくのお誕生日なのに、こんな一方的な気持ちを押し付けられたら迷惑以外の何物でもない。そうなる前に、別れられてよかった。

次の日、目黒くんからメッセージが。お昼一緒に行こうって。

休み時間になってすぐ、社外の中華屋さんに駆け込んだ。

目黒くんの名前で案内されたのは奥まった席。

「・・・阿部さん？」

すでに２人は横並びで座っている。

え、デジャブ？これ、なんの会？