Short Story × Songs 【QK】

BRT　kwmr ページ18

※ファンタジー要素有 苦手な方はUターンお願いします。


『ぷはぁ！』

やっぱ、お風呂は落ち着くなぁ。
私は勢いよくお湯に浸かった。
いつもはシャワー浴びるだけなのだけれど、
悩んでることがある時はお風呂に入ってリラックスするのが日課となっていた。
今日、私が悩んでいたこと、それは。

『名前聞けなかった、、』

そう。コンビニでバイトしている私は、いつも決まった時間にエナジードリンクを買いに来るとあるお客さんのことが気になっていた。
今日こそは話しかけて名前ぐらい聞くぞ！と意気込んだのに、チキって無理だった。

だって、あんな綺麗な目で見つめられたら、、と想像するだけで恥ずかしくなっちゃって仕事どころじゃなくなった。
もしこれでクビにされてしまったら元も子もない。
明日こそ、明日こそは聞くぞ…！！

『あ、予習するの忘れてた』

気を取られていてすっかり課題があることを忘れていた。
勉強とバイトの両立だけでも大変なのに、そこに恋愛も絡むとなると、頭がパンクしちゃう。

昨日もオールしたんだよなあ…眠くなってきた。
シャワーからポタポタ落ちている水滴の音が心地よい。まるで催眠術みたいに寝そう。
…ダメダメ！寝ちゃったら危ない！だけど、ちょっとだけ目をつぶるぐらいいいかな…なんて気が緩んでしまった。


『…はっ。ダメだ』

危ない。本当に寝るところだった。
これは一旦立ち上がろう。
そう思って手をついて立ち上がろうとすると、結構浸かっていたし、いきなり立とうとしたからなのか、グラグラと視界が歪んできてしまって、思わず湯船の栓を抜いてしまった。

『あぁ！』

やっちゃった、、せっかくのお湯が！
でも、こんな風に過去も全て流れていったらいいのにな…
あれ、待って？
なんか、私の体も動いてるんだけど！？
まさか、お湯と一緒に私まで！？

『いやぁぁぁぁ！！！！』

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