白馬の王子様【赤司征十郎】

27話 ページ27

「宮地さんいい人だよ」








目の前で苦しそうに眠っているAに言う。







まあ、返事がないのは当たり前なんだけど……







無事に起こさず着替えさせることができた。






おでこにタオルを置いたりしていると宮地さんが帰ってきた。





「ありがとな」




冷蔵庫に買ってきた物を入れながらそう言う宮地さん。





私はこれから用事があるから帰らなければならない。





「では、失礼します」





「あぁ。ありがとな」






一礼をしてAの家を出た。







もしかして宮地さんって……









･



「ん……？」




目を覚ますと見覚えのある天井が見えた。





私、会社にいたはずなのに……






起き上がろうとするとベッドの隅の方に重みを感じた。






「えっ！？」






そこには自分の腕を枕替わりにして、ベッドにうつ伏せで寝ている宮地さんがいた。







「んっ……」






さっきの私の声で目が覚めたのか、宮地さんが起き上がってきた。

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