白馬の王子様【赤司征十郎】

22話 ページ22

征十郎と再会した(人3)の結婚式から数日経ったある日のこと。









仕事が終わり、今日の夜ご飯は何をつくろうかな〜なんて考えながら家までの道を歩いていた。









そんな私が本屋さんの前を通った時、1冊の雑誌が目に入った。









表紙に写っているのは1人の女と赤髪の男が腕を組んで歩いている写真。









写真の近くには『熱愛発覚!?』と大きく書かれていた。









赤髪の男は紛れもなく……









「征十郎だよね……」









女の方は最近勢いのある会社の次期社長だ。









「所詮……一般人だもんね…………」









望んでいたわけではない。









でも、諦めてもいなかった。









心のどこかに大きな穴が空いたような気持ちになった。









・・







そんな私にも次の日は当然やってくる。









木曜日の今日は当然仕事だってある。









いつもと同じ時間に目を覚まして、朝食と昼食のお弁当を作る。









朝食を食べながらテレビを付けると、昨日見た征十郎の記事の特集が放送されていた。









『今話題の社長の熱愛ですが……皆さんはどう思いますか？』









司会の人が専門家に話を振る。









『私はいいと思いますけどねぇ』









『社長と次期社長の恋愛!!いいんじゃないですか？お似合いですし』









『美男美女ですしね』









耐え切れなくなった私はテレビを消した。









「バカだよね私……」









もう諦めなきゃ









そう思って自分の頬をペチンと叩いた。

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