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「ねえ、先輩。俺の物真似どうでした?似てた?」
「ハッ、くだらねえ。…最近、手癖が格段に悪くなってるらしいじゃねえか。大事なモンでも盗られたか?」
「自分が継承権盗られてグレたからって、皆にそれ当てはまる訳じゃねえですから。…てっきり仇でもうちに来たのかと思ったんですけど」
「お前が言う通り、サバナクローは自己責任だからな。どっかの野良犬が四匹野垂れ死のうがしったことじゃない。…それより監督生。お前、随分と煽り文句が下手だな」
「俺を怒らせようとして、何がしたい?」と問われる。成程、流石国の頭脳とも言われている第二王子。俺の言わんとしてることがわかったのか。
「サバナクローは弱肉強食なんだろ?」
―――その寮長の座、俺にくれよ。
エーデュースが「バッ!おま、監督生!」と騒いでいるのが聞こえる。馬鹿で結構。俺の知る中一番喧嘩慣れしていて、尚且つ魔法が強力なのはレオナ・キングスカラーしかいないと思った。
手癖の悪さ、場馴れしている俺が同じフィールドで戦えるのはこの男が一番適任だと見た。
当の本人、レオナは、驚いたように一瞬目を開けたが、直ぐに「面白い」とにやりと笑う。
放課後、俺の寮に来いと寮長直々に呼び出しを食らってしまい、彼は去っていく。
残されたエーデュースと俺とグリム。
グリムは、動物界?で圧倒的強者のオーラを見た途端、俺様しーらね、と匙を投げたのを目撃してから、机の端で知らんぷりを貫いている。
一方のビビりまくっているエーデュースは、「今からでも遅くない」と必死に俺を説得しようとしている。可愛い奴らだ。
「せいぜい、俺が死ぬか砂になるかでも考えといてくれや」
そうやって言ってやって笑うと、二人揃って顔を真っ青にして震えてるから面白かった。
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副村(プロフ) - やまかさん» わー!ほんとだ!!!見返ししていなかったのが仇となりました…。お恥ずかしい限りです。申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。これからもご愛読いただける作品になりますよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします…! (2020年10月11日 2時) (レス) id: f5b1efd963 (このIDを非表示/違反報告)
やまか(プロフ) - いつも面白いお話をありがとうございます。これからも陰ながら応援させて頂きます。 (2020年10月11日 2時) (レス) id: 889b8b96c0 (このIDを非表示/違反報告)
やまか(プロフ) - はじめまして、いつも拝読させて頂いおります。1つ訂正して頂きたい箇所がありましてコメント致しました。クルーウェル先生の名前の事なのですが、『デイヴィス・クルーウェル』です。『デイヴィル』となっておりますので訂正して頂けると幸いです。 (2020年10月11日 2時) (レス) id: 889b8b96c0 (このIDを非表示/違反報告)
副村(プロフ) - 星猫さん» 知っているアニメ…!?副村(私)のでしょうか…?最近は殆どですが、数年前はアニメ観まくってましたー笑 (2020年9月30日 2時) (レス) id: 7af6887a6c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 副村さん» 知ってるアニメは何ですか? (2020年9月29日 22時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:副村 | 作成日時:2020年9月23日 22時