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8 異世界から来た生徒 ページ9

▷ Dire Crowley side




『…ですので、本日は正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします』

A「メインストリート…」

『いいですか、Aくん。貴方が面倒を見ると言ったのですから、グリムくんをしっかりと見張っておいてくださいね』

A「…わ、わかりました。グリム、頼むから僕の言うことを聞いてくれよな」

グリム「むぅう、A、抱っこなんだゾ!」

A「…抱っこはしてあげるけども、ほんと頼むよ」




やれやれ、と言った様子を見せるAくんは、慣れた手つきでグリムくんを抱き抱える。





『昼食は食堂でとることを許可します!…にしてもやはり貴方が32だとは思えませんね』

A「な…!まだ信じてなかったんですか…!?」




眉間に皺を寄せ、ズレたメガネをかけ直すAくんは、ありえないと言わんばかりに私を見上げる。




A「蓮見A32歳。女子校勤務の日本史…歴史の教師です。部活動は園芸部を持ってました」

『きょ、教師!?しかも女学院の!?』

グリム「ふな!?A、女ばっかりの学校で働いてたのか!?」

A「女って…妹とそう歳の変わらない可愛い生徒たちだよ。まぁ僕は背があるだけで、ひょろひょろしてるから舐められてたけど…」




あはは、とヘラヘラ笑うAくんは、確かに高校生らしくない笑い方をした。

哀愁漂う笑い方、とでも言おうか。




A「外国の方から見て日本人は童顔…幼い顔に見えるらしいです。だからそう見えてるのかも知れませんね」

グリム「…よーく見ると小さいシワが沢山あるんだゾ!」

A「…僕以外には言っちゃダメだぞ、グリム」





にほん、というのはAくんの故郷。
このツイステッドワンダーランドにはない世界の国の名前。

異世界からやってきた童顔すぎる32歳の生徒…。





『よくあるテンプレな小説のようですねぇ…』


A「ん?学園長何か言いましたか?」

『いえ、何も。何か困ったことがあれば私に頼って下さいね?』

A「わかりました。取り敢えず湿布貰えますか?」






全身筋肉痛なもんで、と言うAくんに、ため息が出たのは黙っておこうと思う。

9 マブその1とのエンカウント→←7 迎えました次の日の朝



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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます!これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます! (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます!神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです!続編にも参りますので、応援よろしくお願いします!! (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます!タイプと言っていただけてすごく嬉しいです!笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます!更新遅くて本当に申し訳ないです!!これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiba | 作成日時:2021年1月24日 10時

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