9 マブその1とのエンカウント ページ10
ｸﾞﾘﾑ｢ふわぁ〜……スゲーんだゾA！ここがメインストリート！｣
『ぐ、グリム！暴れないで！』
僕の腕の中で、きゃっきゃ、楽しそうにしているグリム。
学園長に先程貰った飲み薬のおかげで、筋肉痛は綺麗さっぱり消えた。
治癒薬、だそうだ。
流石魔法の世界。
ｸﾞﾘﾑ｢昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ？7つあるけど、なんかみんなコワイ顔。このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ！｣
そう言ってグリムが指さすのは、7つの石像。
不思議の国のアリスのハートの女王にライオンキングのスカー。
アリエルのアースラにアラジンのジャファー、白雪姫の継母にヘラクレスの死者の国の王ハデス。
そして、オーロラ姫のマレフィセント。
…だよな、確か。
この世界ではヴィランズが素晴らしい人々って感じで、崇められてるんだっけ。
『これはハートの女王。規律を大事にしてて、赤い薔薇が好き…だった気がする』
ｸﾞﾘﾑ｢ほぇえ…流石Aなんだゾ！物知り！｣
｢へぇ、何だ知ってるんだ｣
声がして振り返ると、明るい茶髪に赤い瞳。
ハートのマークがペイントされた生徒が立っていた。
忘れてた。
これ、監督生のマブの1人エース・トラッポラとのエンカウントシーン！！
面倒事だけは嫌だ。困る。
ｸﾞﾘﾑ｢急に現れたけど、オマエは誰なんだゾ？｣
ｴｰｽ｢オレはエース！今日からピカピカの1年生！ヨロシク｣
ｸﾞﾘﾑ｢オレ様はグリム！大魔法士になる予定の天才なんだゾ！コッチのメガネはA！オレ様のお世話係なんだゾ｣
『蓮見A、だよ』
ｴｰｽ｢ハスミが名前？それともAが名前？｣
『あーごめん、Aが名前。そっか、こっちでは名前が先なんだな』
ｴｰｽ｢Aね…にしても珍しい響きの名前だな。てか背ぇ高っ！！｣
身長だけは立派なんだよ、と言えば、ふぅんと興味無さそうにエースは言う。
ｸﾞﾘﾑ｢Aはスゲーやつなんだゾ！何しろ女子校に通ってむぐぅ！？｣
『グリム？語弊のあるような発言はやめてくれないかな』
ｴｰｽ｢Aってさ、なーんか大人びてね？もしかして留年？｣
『え？いや、そういう訳じゃ…』
ｴｰｽ｢ぷっ、てか、昨日のオマエらちょー笑えたんだけど笑 闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない自称32歳とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスターだろ？笑｣
おっと？
そう思った頃には時すでに遅く。
怒り狂ったグリムが僕の腕から飛び出した。
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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (
レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます！神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです！続編にも参りますので、応援よろしくお願いします！！ (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます！タイプと言っていただけてすごく嬉しいです！笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます！更新遅くて本当に申し訳ないです！！これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2021年1月24日 10時
