3 異世界転生 ページ4
『ん……』
ガタガタ、と何かが外側から叩くような音に目が覚める。
あれ?僕は確か、交通事故にあって…。
というかここは?
真っ暗……ん?何この板。
…もしかして棺桶の中!?
え?僕焼かれる!?生きたまま!?
何とか脱出しないと、と思い叩いてみるがなんの効果もなし。
…自分の軟弱体質をこんなに恨む日が来るとは。
『誰か、助け…』
「やべえ。そろそろ人がきちまうゾ!早いところ制服を…うぅーん!!この蓋、重いんだゾ…こうなったら……奥の手だ!ふな"〜〜〜〜!!」
何やら外から声が…と思った瞬間、ゴォォオ、と青白い火が現れて板を吹っ飛ばした。
明るくなり天井が見え、体を起こそうとした時、ひょこ、と見覚えのあるものが僕のことを見下ろした。
猫のような見た目で耳が青白く燃えている それ は、僕と目が合うなり、くりくりとした目を大きく見開き叫ぶ。
「ぎゃーーーーー!!オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
『ぐ、グリム!?え?夢!?』
グリム「ふな!?なにを!!」
僕は体を起こして、喋るタヌキ…ことグリムを手に取りふにふにと触る。
ふわふわの毛並みに、トクトクと脈打つ心臓と温かい体温。
ほ、本物だ…。
『どういうこと…?僕交通事故で死んだんじゃ…』
グリム「な、何を言ってるのか分からないんだゾ!取り敢えず離すんだゾ!!!」
『いたっ』
暴れるグリムは僕の頬を引っ掻いて僕の手から逃れる。
え?痛い?
僕は恐る恐るズキズキと痛む頬に手を当てながら、自身の格好を見る。
それは日頃、妹に見せびらかされている画面の向こう側の制服。
ご丁寧に黒手袋までされている。
『夢じゃ…ない?』
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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます!これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます! (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます!神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです!続編にも参りますので、応援よろしくお願いします!! (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます!タイプと言っていただけてすごく嬉しいです!笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます!更新遅くて本当に申し訳ないです!!これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shiba | 作成日時:2021年1月24日 10時