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J.H
場面が変わる。
黒板に連なる文字は、文化祭について。喫茶店や演劇、お化け屋敷などの文字が並ぶ中で、演劇の上にぐるぐると花丸が描かれていた。
どうやらエペルは妖精の役をするらしい。肩が割と出てて、スカートは短め。背中の羽が綺麗な衣装だった。
廊下を歩くエペルに声をかけるのは、デュース。その後ろではエースが柱の影に隠れていた。
「一緒に回らないか？……どうせ回る人いないだろ？」
そう言ってデュースは探るようにエペルを見つめる。じっと真っ直ぐな目がエペルを射抜いた。
エペルは一度瞬きをし、デュースから顔を背けた。その頬は、子どものように膨れている。
「彼氏面しないで。……悪くないけどさ」
エペルはそう言うと、足を進めた。どうするべきか迷っているらしいデュースを振り向いて、首を傾げる。
何してるの、と言いたげな……というよりそんな気持ちを含んだような声でエペルが言う。
「一緒に行くんじゃないの？そのままだったら置いてくけど」
その言葉に、デュースはたちまち笑顔になる。それから急いでエペルの元まで駆けて行き、その隣に並んだ。
文化祭ということもあって、教室は色んな感じで飾られている。お化け屋敷やクレープ、看板を持った着ぐるみ。
そこを歩く二人は、恋人のように見えなくもない。……だからか、並んで歩く二人の背中に言葉が投げかけられる。
「アイツら付き合ってんのかな？」
「お似合いなんじゃね？」
「ひゅーひゅー」
噂話と笑い声と、口笛の音。
手をぎゅっと握りしめて、エペルが「あぁいうの苦手」とポツリと呟いた。そんなエペルの手を、デュースが握る。
目を見開くエペルをよそに、デュースはすたすたと廊下を歩き出した。しばらく歩いたところで、我に帰ったらしいエペルが手を離す。
「ちょっと、何？いきなり手なんか繋いで」
そう笑ったエペルを見て、デュースがほっと息を吐いた。デュースは笑みを浮かべて、エペルを振り返る。
「お前、笑ってた方が良いと思うぞ。そっちのが似合う」
エペルは、デュースの言葉に一瞬動きを止める。それから、思わずといった感じで吹き出した。
デュースを見上げながら、エペルは笑みを浮かべる。
「そんなの分かってるし」
そう笑ったエペルの顔は、思わずドキッとしてしまうほど可愛くて。俺は慌てて首を振って、その感情を掻き消した。
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Karinto(プロフ) - 更新されていらっしゃる！？！？！？！？ありがとうございますおかえりなさい更新頑張って下さいずっと応援してますｯｯｯ！！ (2022年2月7日 8時) (
レス) @page45 id: 591b71b5c2 (このIDを非表示/違反報告)
尊死(プロフ) - あの毎度神回を作るのをやめて欲しい(好きぃ)あとリクエストを今好きになる(虎太郎ver.)をリドルパイセンでおねしゃす。 (2022年2月5日 16時) (レス) @page37 id: a66196b55f (このIDを非表示/違反報告)
幸(プロフ) - 本当に素晴らしいと思います！これからも楽しみにしています、頑張ってください！！ (2022年2月3日 1時) (レス) id: c4230c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻味噌 - リクエスト失礼いたします。アズールでエンジェルフィッシュをお願いします！王子役は監督生で！オバブロの際に垣間見えたメンヘラみがぴったし合うと思うんです！無理のない程度に頑張ってください！！！ (2022年1月16日 1時) (レス) id: 063c67640b (このIDを非表示/違反報告)
カリナと咲(プロフ) - いつも楽しく見させて頂いて下ります。解釈一致するものが多すぎて尊さで毎回死にかけて下ります。ありがとうございます。頑張って下さい。 (2022年1月14日 22時) (レス) @page44 id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年11月23日 22時
