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T.C
会いたかった。二人きりで、誰にも邪魔をされずに。待ち合わせしたり、何処かに出かけたり。……そんな普通を過ごしたかった。
触れたかった。綺麗な髪に、白い肌に。赤い、唇に。
話したかった。どんな声で、どんな風に話すのだろう。何が好きで、何が嫌いか。色んなこと、聞きたかった。想いを伝えたかった。
幸せな終わりなんていらないから。俺と君が出会って結ばれる、そんな終わりが欲しかった。次は、次こそは、普通の物語をなんて。
何回も。何回も何回も何回も、何回だって願った。でもどうしたって、何度繰り返したって君は赤ずきんで俺は狼だから。
「狼さ……！嫌っ、やめて……！狼さんを殺さないでっ！」
君の叫ぶ声が耳に届く。大きな目からぼろぼろと涙を溢して、君は泣いていた。泣かないでと伸ばした震える腕を、村人たちが阻む。
「化け物」「危ない」村人たちが口々に騒ぐ。違う、と言いたかったのに口から漏れるのは赤い血だけ。
君を愛していると、抱きしめたいだけだと伝えたいのに。村人たちはもう一度弓を構えた。
……あぁ、本当に。こんな牙さえ、こんな爪さえなければ。君を抱きしめることも、出来たのかな。
でも、そんなこと出来ないから。どう足掻いたって、どれだけ吠えたって爪も牙も消えなくて。彼らにとって、俺は悪役だから。
指先の感覚が無くなっていく。流れ続ける血が地面を赤に染めていく。ぼやけていく視界の端で、まだ泣き続ける君を見つけた。
「泣か、ないで……」
なんとか、声を絞り出す。息をするのも辛くて、身体が焼けるように痛むけれど。
君の、そんな顔は見たくなかった。
君は僕の言葉に驚いたように顔を上げる。ぱちりと目があって、俺は笑った。
ーー大丈夫。何度生まれ変わってもあの木で待ってるから。
場面が変わる。ナイトレイブンカレッジの裏にある大きな森。その中でも、一際大きな木の下にもたれかかって、一人の青年が本を読んでいた。
緑色の髪と、金色の目。綺麗な指が、ぺらぺらと本を捲る。そこに慌てたように駆け寄ってくる、赤髪の少年。
「トレイ、すまない。待ったかい？」
「いや、全然。俺も今来たところだ。それで、何を採集するんだったっけ？」
「ん、あぁ。この森に生えてるキノコだよ。明日の魔法薬学で使うんだ」
そんな会話を交わして、二人は森の奥へ消えて行く。ふと、トレイと呼ばれた青年が大きな木を見上げて懐かしそうに目を細めた。
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
