【ツイステ】 Stoneface__RED.【男主】 (ページ37)

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体を起こすと、瞼の裏に映る極彩色に目が眩んだ。寝すぎたせいなのかチカチカする。頭も痛い。
外は白み、部屋の時計は明朝を指していた。飲まず食わずで朝まで寝ていたとは……風呂も入りたいな。

俺のベッドに伏せて眠るユウと丸まったグリム。エバは机の上に座っていた。
ユウ、体痛めてないかな、大丈夫かな。
目も少しだけ腫れているような気がする。俺のせいで泣いていたのなら本当に申し訳ないな……

そっとベッドを抜けると、サイドテーブルに小さいメモが置かれていた。
クルーウェル先生から、"辛かったら休むといい"とのこと。服着替えさせてくれたのは先生だったのか、頭が上がらない。

体調はそこそこ回復した。ブロット溜まってるからそんなに魔法は使えないけど…今日の時間割だと魔法を使う授業は少ないし大丈夫なはずだ。
エバはこのまま休ませよう。メンテナンスも済ませたいし。

そっと自室のドアを閉めて脱衣所へと移動する。
着ていた緩い服を脱いで顔をしかめる。
これは……見るに耐えない。しばらくの間は長風呂は無理そうだ。俺の心がやられる。シャワーで済ませよう。

風呂も済ませ、登り始める朝日を見ながら紅茶をひと口。この時間が1番落ち着くかもしれない。

部屋から持ってきた簡易裁縫道具とエバを手にソファに沈む。
昨日よく働いてくれたためところどころ解れていた。ボタンも少し汚れている。

『…いつもごめんな』

魔力を注いでいないから返答はない。可愛らしい顔でこっちを見ているだけ。視線は交わらないけど。

細かいところまで確認して針を通す。
タオルでボタンを拭いて…大方キレイになっただろう。完璧、完成したときと同じだ。

『マノもメンテナンスしようか』

エバと同じようにキレイにしていく。
うん、可愛い。ちゃんといい顔になってる。

ブロットが消えたらユニーク魔法で使っている子たちもメンテナンスしないと。
ブロットを無くす薬とか開発できればいいけどそれは法に触れるもんな……こればっかりは待つしかないか。今すぐにでも直したいけど我慢だ。

目を瞑ってのんびりしていると、上の階から騒がしい足音がした。
ユウのお目覚めだろうか。にしてもそんなに走らなくたって……グリムに怒られたりしないかな、大丈夫かな。