40.複雑エクスプラネーション! ページ40
「あー、色々と黙ってたことはごめん。」
何から話せばいいかなぁ、と悩む素振りを見せるルシルにいつも通りだと安心したのか、何人かは床に座り込んでいた。
「何から、知りたい?順序に沿ってなくてもいいよ。」
真剣なルシル。
周りは目を合わせると、誰から何を質問するのか、何が知りたいのか、言葉にはしなかったが、それなりに聞きたいことは沢山あるようだ。
そんな中、エースが先ず口を開いた。
「ルシル先輩は今日のこと、いつから知っていたんですか?警察と繋がっていたから結構前から知っていたのに俺たちは巻き込まれたんすか?」
彼らはそんなに優しくはない。
巻き込まれたことに黙っていない生徒は少なからず、いや、ここにいるみんなが言葉にせずとも思っていたことだろう。エースはそれを代弁した。
「巻き込んでしまったことは申し訳ない。そうせざるを得なかったんだ。彼らは中々尻尾を出さなくてね、現行犯で逮捕する必要があった。このことが起きると知ったのは俺がマジフト大会の直後くらいだったよ。知っていたのは警察経由なのは間違いないよ。」
ルシルは加えて、捕まった奴らはルシルを"クルス家当主"として、そのユニーク魔法をもって"処刑人"の座に君臨させ、新しい世界を望んでいたが故に、ファテルから引き離す必要性があったり色々なことを企てていたと話す。
今回のことがかなりヤバいことは皆わかっていたが、中には理解できない者がいるほど、今回の件は複雑であった。国、権力、様々な物が入り交じりすぎていたのだ。
混乱した状態だが、みなは聞きたいことが多すぎるらしく、次にデュースが口を開いた。
「クルス先輩は、警察とはなぜ繋がっていたんですか…?その、ジキトウシュ?だからですか?」
「俺がクルス家の次期当主だから繋がってた訳じゃない。俺とノアが警察の監視下にあったからなんだ。」
監視下、という不穏な単語にみんなが顔を強ばらせる。特にリドルは知っていたからこそなのか顔を酷くゆがめていた。
だがリドルはルシルをとめない。それが彼の決断なら見守る必要があるからだ。
「俺は自分のユニーク魔法で親を半殺しにした。
そんでノアはその証拠隠滅の手助けと俺の誘拐した。俺のこの首の縫い目、そしてみんなは知らないだろうけれど、ノアの足には俺の首と同じ縫い目がある。これは俺のユニーク魔法で断罪したからなんだ。」
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がばり - 気長に待っていますね 遅くなって申し訳ありません。合格おめでとうございます! (2022年3月31日 15時) (レス) @page41 id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 合格おめでとうございます。更新頑張ってください! (2021年2月3日 9時) (レス) id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!続きがとても気になります!応援しています! (2020年6月17日 13時) (レス) id: 16d9298981 (このIDを非表示/違反報告)
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