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宇髄さんは、休息がてら刀鍛冶の里へ行ってこいと言われた。里には温泉もあり、ゆっくりと休むには適した場所だと聞いて、少し楽しみにしている。
後日、蝶屋敷に向かうと里への案内をする隠と竈門くんが待っていた。
｢はじめまして、お館様より許可が出ましたので私がご案内します｣
｢はじめまして！竈門炭治郎です、よろしくお願いします｣
｢よろしくお願いします｣
竈門くんが深々と頭を下げるのにつられて慌てて会釈をする。
里の場所は鬼に襲撃されるのを防ぐために誰も知らない。
一定の距離で、次の隠へ引き渡しながら進み、刀鍛冶の里を目指すらしい。
渡された目隠しと耳栓を自分で付けて、隠の背中に乗る。
道順も隠の人も頻繁に変更され、隠は次の隠の所まで鴉に案内されるが、その鴉も同じで頻繁に入れ替わる。
ちなみに、お館様のいる屋敷はもっと複雑な方法で隠されている様で、慎重で巧妙なやり方に驚いた。
そんなことをぼんやりと考えているうちに、俺と竈門くんは隠に連れられ、里に到着していた。
｢外しますよ｣
目隠しを取られ、光が眩しく目を細める。
｢わー！！すごい建物ですね！しかもこの匂い！近くに温泉があるようだ！｣
｢ありますよ｣
辺りをキョロキョロと見渡す彼は、興奮をして大きな声を上げていた。木造の家が立ち並ぶ広い里は、俺の想像を遥かに超えていた。
長老の家の場所を聞き、早めに挨拶に出向こうとすると後ろから竈門くんの大きな感謝の言葉が聞こえてくる。
少し驚いて振り返ると、深々と頭を下げた竈門くんが笑顔を浮かべていた。
彼は本当に素直で真っ直ぐな人だと、今日だけでかなり知ることが出来た。
彼にとっては当たり前のことなんだろうけど、度々驚かされてしまう。
｢竈門くんってすごいよね｣
｢え？なにが？｣
｢素直なところ｣
俺は素直に言う事に、恐怖を感じている。
�牋�かれたらどうしよう�甅犒�われたらどうしよう�畆駄錣気鸛蠎蠅砲呂修鵑覆海箸个�り考えていた。
誰に対しても素直になることは出来ず、虚勢を張ることに必死だ。
兄さんだけには唯一、素直に甘えることが出来ていたのに。
もし実弥さんに自分を否定されたら怖い。そう思うとうまく振る舞えなかった。
結局、俺は自分が傷つかないための防御を必死にしていたくせに、思っている事をそのまま口にして拒絶されてしまった。
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朝ギ(プロフ) - ゆきねこさん» コメントありがとうございます！更新遅くなってしまい大変申し訳ないです…これからも楽しく読んでいただけると嬉しいです！ (7月13日 23時) (
レス) id: 6f172a3ee3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ - ふぁっ面白すぎて一気読みしました！更新待ってます！ (2023年4月14日 9時) (レス) @page16 id: 0a7ce356e9 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - ナハハさん» コメントありがとうございます！なかなか錆兎との絡みが少なく試行錯誤していますが、楽しんで読んでいただければ嬉しいです！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: 46cbb9d739 (このIDを非表示/違反報告)
朝ギ(プロフ) - あいせさん» コメントの有難いお言葉ありがとうございます！更新頑張っていきます！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: 46cbb9d739 (このIDを非表示/違反報告)
ナハハ(プロフ) - 私の推し(錆兎)の小説が少なかったのでこんなにも面白いお話に巡り会えてとても嬉しいです！応援してます！ (2022年12月7日 11時) (レス) @page9 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2022年6月14日 22時
