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毎度(・・)、お前は俺を退屈させないなぁ、よいよい」

沈黙する曉を見下ろすリョウメンスクナの瞳は、攻撃をした側には一微塵も興味を示すことはない。今ならばと、国木田ともアイコンタクトをし、与謝野も加わって、敦や賢治も構えた。もう一撃を加えようとしたところで、それは起きた。

▽【??】50→01 クリティカル

敦と賢治の腕が止まる。驚いて与謝野も止まってしまい、リョウメンスクナはそれに気づかないはずもなく、三者を回し蹴りで吹き飛ばした。与謝野と、少し遅れて賢治もガードと受け身をしたが、敦は遅れてしまい、諸に壁に激突した。

「無事かい!?敦、賢治!」

与謝野は起き上がり、二人の安否を尋ねる。谷崎は異能力にて隠そうとするが、その刹那にリョウメンスクナが迫る。

「鬱陶しい」

碧海は靴に仕込んだナイフを投げる。それをリョウメンスクナが避けることまでは見込んでいたので、谷崎の異能を発動する時間を稼いだ。リョウメンスナが狙いを定めて、谷崎の首を切断する──しかし、それは幻想であり、本物はその数cm後ろにいた。リョウメンスクナは舌打ちをし、碧海へと視線を移動させ、次の攻撃へと走る。だが、傍らに曉がいる為か、狙いが甘い。

「ハッ、甘いなァ、厄災が聞いて呆れる、鏖殺するんじゃなかったのか、リョウメンスクナ!!」

煽りに煽る。碧海はこういう奴だった。リョウメンスクナは彼女へと付きっきりとなった。



一方、──敦と賢治が頭を抑えていた。二人とも表情は困惑しており、時折口から漏れる言葉も、混迷の言葉ばかりである。国木田は近場にいる賢治へ、太宰もまたその近くの敦へと駆け寄る。揃って声をかけるが、要領を得ない。

敦が太宰を見る。先程まで怯えながらも敵に立ち向かう、所謂ヒーローのようだった瞳は太宰へと縋るものへと変わっていた。


「どうして、会ったことないはずなのに(・・・・・・・・・・・・)、リョウメンスクナとの記憶が、僕に……?」

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黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» 了解です。いえ、こちらこそありがとうございます!なるべく!なるべく早く更新いたします! (2021年4月7日 17時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 黒井蜜柑さん» そんな感じです!わざわざ返信まで…優しすぎて泣きそ((泣きます! ありがとうございます! (2021年4月7日 17時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - イレイザーさん» ありがとうございます!リクは募集してるので構いません!夢主の幼少期の写真をキャラ達とかが見る?みたいな感じ?ってことでしょうか……(想像がついてない) (2021年4月7日 15時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - めちゃくちゃ面白いです!頑張ってください!後夢主の幼い頃の写真を載せるっていうやつをやってほしいです。(リクエスト募集していたら、ですが) 応援してます! (2021年4月7日 15時) (レス) id: 835185f078 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - アニヲタさん» そうなんですよね。賢治くん、本当最強で助かります…… (2021年3月2日 14時) (レス) id: 17dfef3a09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒井蜜柑 | 作者ホームページ:http://minanami2.naho.ayaka.  
作成日時:2021年3月2日 12時

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