ヤンデレがまふまふ ページ8
まふまふ君に名前を呼べと、強要され続けて20分。
「まふ」
「もっと」
「まふ」
「もっと」
ずっと、こんな感じでやり取りが続いて……もう飽きた。
(途中で、まふともっとが繋がって、ほっ◯もっ◯に聞こえたのは笑えた。)
ていうかまふまふ君は、飽きてないのかな…。
パッと、まふまふ君の方を見て見ると、顔に全く飽きてないと、表れてあり。
ちょっと、いやかなり絶句した。
それどころか
私がまふと呼ぶのをやめてから、秒がたつにつれ、段々とまふまふ君の機嫌が悪くなっているように見える。
なんだ、その捨てられて3分くらいの猫みたいな目は。
拾いたくなるだろ。
……よし、今年のまふまふ君へのお歳暮は私の
「まふ」(イケボ)
しか入ってないボイスレコーダーにしてやろ。
そうしよう。そうしよう。
いやしっかし、さっきのまふまふ君のキスには驚いた。
どこで、あんなん身につけたんだろ。
そらる氏にでも、聞いてみようか。
ついでに助けてもらおう。
と、私はさっき、まふまふ君に落とされた携帯を拾いに行った。
私の携帯は、カーペットの上に落ちていて、幸いどこもかけてない。
ほっとして、そらる氏に電話をかけた。
プr「はい」
はっや。
え、何この人。
プルの、ルまで鳴ってないんだけど。
そらる氏に、多少の恐怖を持ちながらも、本来の目的であることを伝えた。
「あー。そらる氏。助けてください、今まふまふ君の家にいるんですけど……」
「何、してるの?」
急に低い声が聞こえてきて、誰だと思ったらまふまふ君だった。
どうやら、さっきの子猫は大人になったらしい。
え?何、兎の恩返しみたいな感じ?
こんな淡い期待を、バッサリ切り捨てるのがまふまふ君。
私がそらる氏に電話をかけている、というのをどこで分かったのか見当もつかないが
「切ってよ」
なんて地を張るようなドスのきいた声で言われて、切らない子がいたら名乗りでてほしい。
その子には是非、目の前のまふまふ君を見せたい。
すごい顔してるから。
マジで。
そらる氏の、あっちょっと!が聞こえてきてやっぱりやめようかなと、思ったがそんな私を見兼ねてかまふまふ君は私の携帯に手を伸ばし
「言うこと、聞けないの?」
なんて再びドスのきいた声。
普段、あんなに声高いのにどこにそんな低い声が出せるのだろう。
ちょっと羨ましいぞこら。
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siranna - 何かの事情で更新できないとかですかね?でも、また作品で会えればいいなと思います! (2018年6月22日 21時) (レス) id: 8924ba12d6 (このIDを非表示/違反報告)
46猫@スヌーピー(プロフ) - めっちゃ面白いです!それとあるふぁきゅんさんとクプラさん追加できますか? (2018年5月31日 21時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
ハル猫 - 名前の変更でけへんー (2018年5月21日 0時) (レス) id: 43f0908ced (このIDを非表示/違反報告)
夕空 - うそだうそだぁー東方叫んでいたらマザーにオコラレマシダ (2018年5月20日 23時) (レス) id: a5be9f0e20 (このIDを非表示/違反報告)
雪まる./(Hina(プロフ) - そうですか…悲しいですがまたこの作品以外のところなどで会えることを願って、待たせていただきます。 (2018年5月20日 22時) (レス) id: 1acb479d41 (このIDを非表示/違反報告)
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