歌い手がヤンデレ

ヤンデレがそらる ページ21

Aの視点


そらる氏に酸欠キスをお見舞いされてもう、へっろへろ。

さらに、まふまふ君のとは全く違うキスで耐性もつかない。

かと言って、ここで諦める私でもないので頑張って抵抗した。

そらる氏の胸板を叩いて、(弱々しく

舌で押し返そうとして、(余計深くなった

睨んでみた。(上目遣い

結局…全部失敗したけど。


てか、そらる氏のキスなっが。

え何？歌い手の皆さんは、肺活量無限なの？

魚みたいにエラ呼吸なんですか？ねぇ？



私が、頭の中で凄く…いやかなり失礼な事を考えてるのなんて、勿論知らないそらる氏は

「どう？気持ち良かった？」

なんて、イケメンボイスで聞いてきた。

当の私は
「はい」なんて可愛げの返事をするはずもなく

「気、持ち……はぁっ、悪かった」

切れ切れの息で、まっすぐそらる氏の方を向いて言った。


「気持ち…悪い？」

すると途端に、顔を歪ませるそらる氏。

どうやら、僕の発言がよほど気に入らなかった様子。

「気持ち……悪い」

「気持ち………悪い」

「気持ち…………悪い」

そらる氏は、ずっと私を抱きしめたままぶつぶつなんか言ってる。

やっべ、なんかお経唱えてるよ。

おー、怖い怖い怖い。


……ん、あれ？そしてなんかこれ、見た事あるのだけど。

デ、デジャブ？

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