治くんはヤンデレを通り越してやべぇやつだった件 《太宰治》

私と治くんの朝 ページ2

朝6時―起床―





ふいに目を覚ますと時計を見て今の時間を確認


時計の針は6時を示している



目は完全に開けられておらず眠気たっぷりの顔をしているだろう



後ろから抱きしめられお腹に腕をまわされて動きにくい


体を起こすにはまだほんの少し早い時間の為、身体の向きを変える


向きを変えた為、今治くんと向かい合っている形だ



ｼﾞｨｰｰｰと彼の顔面国宝を眺める



いつ見ても美しい顔だちをしてる



ほんと、



『顔だけは良いよね…』




性格はかなりヤバイ、かなりね！




すると突然治くんの目が大きく眼開きになった




『！？うわぁぁぁ！！？』



え、なになに！こわっっっ



寝てた人がいきなり大きく目を開けたらびっくりするじゃん！


ある意味ホラーだよ！




すると治くんは先ほどの私と同様、眠気たっぷりの顔になった



「おはようAさん」



『あ、おはよう…』



なんか、なんとなく嫌な予感がするので早く布団から抜け出して仕事の準備に取りかかろう…



と、布団から出ようとしたら体を引き寄せられた



『…あっ、ちょっと！』



すっぽりと治くんの体におさまった


真っ正面で抱きしめあってる


するとなんと足まで絡ませてきた



なんだかイヤらしいぞ



『あの治くん、わたし仕事行かなきゃ…』



「やだ！」



ほら始まった！



『遅れちゃうから！離して…ね？』



すると治くんは不貞腐れたように言った



「さっき、私のこと”顔だけ“って言った…」


あぁ、それ聞こえてたのね



『いやなんと言うか、美しい顔だなぁって…』



「”顔だけ“って言ってたもん！」




ん“ん”ｯ 拗ねてる治くんは可愛い！


これ狙ってやってるんだろうか？



『ごめんね？“顔も”良いよね！』



「じゃあ、私の好きな所を3つ言って、そのあとキスしてくれたら離してあげる」




ほーらね！タダじゃ終わらないのがこの男だ


仕方ない、さっさと終わらせるか



『優しい所(ヤンデレ化しない時)、頭が良い所(ちゃんと仕事してる時)、面白い所(ボケたりツッコミを入れてくれる時)！！』




ﾁｭｯ



治くんの良い所を3つ言い終えてから頬にキスをした




「(ﾑｽｯ)え〜、ここがいいなぁ」



彼は自分の唇を指して言った




はぁ…、やらないと離してくれないだろうな




そして私は触れるか触れないかぐらいのキスをした






____と、これが同棲してからの朝のルーティーンである

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