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「ということがあって朝から忙しかったんですよ」


俺が約束の時間に少し遅れたことで苛立っていた左馬刻に事情を説明すれば
随分と腑抜けた顔をしてこっちを見てくる


「どうかしましたか?」
「銃兎…お前正気か?」
「至って正気ですが?」


珍しいほどに間抜けな左馬刻の顔に思わず笑いそうになるが、ここで笑えば後が面倒くさい
仕方がないから堪えるか


「…まぁいいわ…んで、要件ってんだよ」
「そうそう、その寒天治という情報屋なんですが
どうやらまたあなたの舎弟から金を取りそこねたらしいんですよ」
「はぁ…いくらだ」
「今回は2万だそうです」
「ったく…めんどくせぇ」

そう言いながら財布を出した左馬刻から金を受け取る
まぁ、本題はここからなわけだが


「そして一つ提案がありまして」
「提案?」
「今朝私がそのシンジュク・ディビジョンの顧客を逮捕したせいで
どうやら寒天治の収入が減ってしまいそうなんですよ…なかなかの太客だったようで
そこでなんですか、火貂組で寒天治のことを雇いませんか?」
「は?」


間抜けな顔の次は間抜けな声を出す左馬刻
そんなにおかしなことを言ったつもりはないのだが

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みかん - すごく続きが気になります!更新を望ませてもらうのはもう今更でしょうか…? (5月3日 22時) (レス) @page10 id: 6b7afb9598 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです! 次の更新楽しみにしてます! (2022年12月12日 2時) (レス) @page10 id: 2e9b28c6b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月12日 20時

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