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新八が思うまま矢継ぎ早に言い切るのを、懐かしそうに目を細めて銀時は見やる。
「おー、それだよそのツッコミ聞いたら帰ってきたっていう実感がスゲェ湧いたわ、今。
まぁなんだ、2年も経ちゃ多少なりとも変わんのは当たり前だろ?」
「とても多少の範囲で収まることじゃないと思うんですがそれ……、
って、え? 2年?」
目の前の銀時が、嘘をついている様子はみられない。
一拍おいて、新八は叫んだ。
「ええええェェ!?」
どういうことだ!?休載期間があったかと思えば、いつの間にか2年経ってる設定になってる!?
銀時はその間江戸を離れていて、
つい最近帰ってきたかのような口ぶりだ。
予想外の事態に、新八が大混乱の最中、また玄関を開く音がする。
「ただいまヨー」
「……Aちゃん!」
入ってきたのはA。
その姿は何も変わらぬようで、安心した新八が駆け寄っていく。
「聞いてくれよAちゃん、銀さんが急にここは2年後とかおかしなこと言い出して、おまけに本人もおかしなこと、に……」
小さめな身長と見上げてくる幼げな顔つきも以前と一緒、そこからおもむろに視線を下にやった新八の言葉が不自然に途切れる。
「?
何言ってるネ新八、銀ちゃんの言う通り、あれから2年が経ってるアル。
久しぶりだな、二人とも!」
新八の視線は一直線に、そこから外すことができない。
そこには2つのお山が、
以前はささやかもささやかだったはずのふくらみが豊かに育ったたわわな果実に、
「Aちゃんが……Aちゃんが……、
Aさんになってるゥゥゥ!?」
2年後のAは、立派なロリ巨乳になっていたのである。
更に困惑を極める新八をおいて、銀時が動いた。
「A……」
「……銀ちゃん」
近づいてきた銀時に、Aは逸らすように目を伏せて
一時二人の間には気まずい空気が流れる。
けれどすぐにAは顔を上げて、それらを追い払うべく明るく声を出す。
「たしかに銀ちゃん雰囲気変わったアルな。
一瞬誰か分からなかったネ」
「ああ……この2年、死に物狂いでやってきた。
見た目もそうだが……中身も、肩書も。納得いくモンが手に入るように。
その甲斐あってか万事屋も、短期間で急上昇中のベンチャー企業として、順調に規模を拡大してるよ、
まぁまだまだこれからってとこだけどな」
「え?何?
万事屋ってベンチャー企業だったの?
規模を拡大って、給料もろくに貰えない経営状態から何がどうなってるんだこれ」
3→←人は変われるんだ!(ただし必ずしもそれが良い方にいくとは言ってない)
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時