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「いや……いや……いやぁぁぁ」
響いたA悲鳴、
そして直後バコンバコンと、鈍い音が2つ。
「……え?」
衝撃を感じた沖田と新八がゆっくりと背後を振り返る。
「……旦那ァ」
「銀さ……どうして……」
そこには、すっかり空気になっていた銀時が、ハリセンを持って立っていた。
そのハリセンによって2人は叩かれたのだ。
「さっきから色々ご苦労さんなことだけど、
お前ら2人どっちもイボだぞ」
そして銀時によって明かされる事実に、
新八が驚きの声を上げる間もなく沖田と共に倒れ込む。
「なんかアレだよね、その場のノリと気合で乗っかってみたら引き返せなくなってたこととかあるよね」
いつの間にか足が以上に長い首痛め系乙女ゲーム時空の坂田銀時から、
通常の天パ死んだ目プー太郎、いつもの銀時に戻っている。
「……銀ちゃん」
銀時の乱入により、新八達からのハリセンを逃れたAから声がかけられる。
「おー。
悪ィな、俺はお前を助けたワケじゃねェ」
「分かってるアル。
みんなと同じように、次は私の番なのネ。
さっきは受け入れられなかったけど……もう諦める」
「……ああ」
Aは、ウェディングドレスの裾を持ち上げながら駆け出して、銀時に抱きついた。
「だから最後に少しだけ……少しだけでいいからこうしてていいアルか……?」
その声は震えていた。
ぎゅう、と抱きつく力の強さが、そのままAの不安を表しているようだった。
イボとはいえ、一時はAとして存在して、そしてもうすぐ散る定めなのだ、それくらいは受け入れてやってもいいだろう。
「この胸くらい、気が済むまで貸してやらァ」
銀時はそう返して、片手は背中に、もう片方は頭にのせポンポンと優しく叩いてやる。
「銀ちゃぁぁん」
そんな銀時の行動に、胸元に埋めていた顔を上げたAは、
涙でうるんだ瞳で、体勢からして必然的に上目遣いに。
え。かわいッッ。
銀時のハートは呆気なく撃ち抜かれた。
なんせ顔はAそのもの、そしてさっきからふにふにとあたっている2つの柔らかでたわわなお山。
落ち着け、俺。
これはイボだどんなあざとかわいくても巨乳でもイボなんだデキモノなんだ
煩悩を振り切るために銀時は、A両肩を掴み自分から引き離す。
「銀ちゃん……?」
急なことに首を傾げるAと共に揺れる、レースのヴェール。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます!!書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい! (2020年5月2日 11時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです!早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい!応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|\○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます!ありがとうございます(●´ω`●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてうさ | 作成日時:2019年2月6日 19時