Episode:39→訓練の賜物 ページ42
｢長距離索敵陣形、展開！！｣
エルヴィンの指示で、陣形が広がっていく。
いかに巨人との戦闘を避けるか、に重きが置かれているらしく、実際に損害は減っているらしい。
｢エルヴィン団長！！前方3方向から巨人が……！！｣
｢やむを得ん、戦闘準備！総員、立体機動に移れ！｣
それぞれの隊が立体機動を用いて、巨人に向かっていくのが見えた。
その中に、見覚えのある姿を見つける。
｢あははははっ！君、面白い子だねぇ！？｣
｢分隊長！！あんたほんと死にますよ！！｣
……ハンジだ。
悲鳴とも言えるような叫びが聞こえる。
…………モブリット………。
｢A、あの巨人を2人でやるぞ！俺がうなじをやる、お前は補佐だ！足と腕を切れ！｣
『了解！』
きっとリヴァイには補佐なんていらない。
それをあえてあたしにやらせる。
…こんなときなのに、気遣ってくれてるんだ。
(絶対、リヴァイの期待に応えてみせる！)
まず、掴まれたら厄介な腕を切り落とす。
修復の暇を与えないよう、即座にワイヤーをくるぶし部分に刺し、低空で飛び込んで思い切り削いだ。
｢初の戦闘にしては上々だ……！よくやった！｣
そんな褒め言葉を言いながら、リヴァイは軽々と巨人のうなじを削ぐ。
人類最強は、やっぱり動きが違った。
｢次はお前がうなじをやれ！｣
『えっ！？』
｢安心しろ。俺がお膳立てしてやるよ＿＿＿ッ！｣
彼は目にも止まらぬ速さで巨人の肉体を削いでいく。
え、これお膳立てっていうかほぼリヴァイが…。
なんて言う暇はなく、あたしは言われた通りにうなじを切った。
『やった！』
蒸気が発生している。
リヴァイの助けありきで、1人の実力ではないが、巨人を1体倒せた。
喜びが体中を駆け巡る。
｢上出来だ。油断はするなよ｣
『う、うん！』
｢それにしても、今日は数が多いな…｣
確かに、こんなに一斉に襲いかかってくるのかってくらい多い。
また前方からも巨人が来ている。
｢兵長！Aさん！｣
ペトラがやって来た。
ブレードの蒸気からするに巨人を討伐したのだろう、若干息切れしている。
『だ、大丈夫？ペトラ』
｢だ、大丈夫です！怖くなんてありません！！｣
『……そっか』
あたしと同じ初の壁外調査のはずなんだけど、こうも違うのか。
あたしも怖くないわけじゃないけど。
そしてリヴァイは指示を出す。
｢ペトラ、助かった。今度は俺達の後ろじゃなく、後方の隊と連携して巨人を倒せ｣
｢っ了解！｣
彼女は後ろへ飛んで行く。
Episode:40→心配→←Episode:38→自由を渇望した鳥
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
深海(プロフ) - ゆんさん» まぁそうですよね。これに関してはごめんなさいとしかいいようがないです。申し訳ない！ (2019年7月15日 22時) (
レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ちょっとリヴァイ兵長のイメージが… (2019年7月15日 22時) (レス) id: 42e6ec1d64 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 水無月碧音さん» わー、嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月5日 12時) (レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 夢主可愛い…！応援してます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：深海 | 作成日時：2019年7月3日 11時
