Episode:37→約束 ページ40
『リヴァイ、Aだよ』
｢入れ｣
リヴァイの部屋のドアをノックして、入る。
すると、忙しそうに書類の整理をしていた。
『今、いい？作業しながらでいいんだけど…』
｢少し待て、ちょうどこれで最後だ｣
本当に最後だったらしく、まとめた束をファイリングして引き出しの中に仕舞った。
｢用件は？｣
『これ、ハンジから』
｢あ？あのクソメガネ、何勝手に俺の部下に仕事押し付けてやがる｣
『別件の仕事でエルヴィンと外に出てるよ。別にこれくらいあたしは気にしないからさ。……それに多分、急いでたと思うけど、時間作って様子見に来てくれたみたいで……』
｢……あいつはお前のことを特別目にかけてるからな｣
あたしが渡した書類を軽く見て、印を押し、本に挟んだ。
『……本に挟んじゃうんだ』
｢ちょうどハンジに借りてた本だからな。ついでに一緒に返すだけだ｣
『なるほど』
まぁ、合理的ではあるけど。
……ハンジ、書類にちゃんと気づくのかな？
大して確認もせずに本棚に戻す気がする。
｢安心しろ、確認漏れがないように書類が挟んであることは伝える｣
『…う、うん』
リヴァイはあたしが考えてることが分かるんだろうか。
……まるでエスパーだ。
｢で？｣
『え？』
｢ハンジの書類を届ける以外にも用があるんじゃねぇのか？｣
『！』
｢何か言いたそうな顔をしているが｣
……バレてる。
そこまでバレてるならと、話してみることにした。
『訓練のとき、気を遣ってくれたんでしょ？』
｢何のことだ？｣
『とぼけないで、装置のことだよ。あたし、簡単に投げ出したり、嫌になったりしない。だから……訓練用とか用意しなくていいから、明日も普通の立体機動でやらせて』
リヴァイはため息をつき、聞いてきた。
｢…怖くねぇのか？｣
『確かに死ぬかと思ったけど……まだあくまで練習だし。それに、もしまたああなっても、リヴァイが飛んで来てくれるでしょ？』
リヴァイは笑った。
｢人任せか｣
『違っ！そうじゃなくて、頼ってるんだよ！』
｢分かってる……くく、ポジティブな奴だな｣
『うぐ……、後悔させないって言ったのはリヴァイだよ。だから、あたしはその言葉に乗っかって頑張るしかないと思って』
｢早速あんなことになって、後悔してるんじゃないかと思ったが……さすがにあれだけでへこまねぇか｣
『当たり前だよ！…じゃ、これからも厳しくってことで、約束！』
｢どんな約束だ……お前はマゾヒストか？｣
『違うよ！！』
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深海(プロフ) - ゆんさん» まぁそうですよね。これに関してはごめんなさいとしかいいようがないです。申し訳ない！ (2019年7月15日 22時) (
レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ちょっとリヴァイ兵長のイメージが… (2019年7月15日 22時) (レス) id: 42e6ec1d64 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 水無月碧音さん» わー、嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月5日 12時) (レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 夢主可愛い…！応援してます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海 | 作成日時：2019年7月3日 11時
