Episode:30→だいすき ページ32
side→リヴァイ
……王子様だ？
耳を疑ったが、確かに姫扱いしたのは事実。
…俺が、王子に見えたってのか。
『いつもと違って……すごく、かっこよかった…。なんか、ふわふわして、胸もどくどくして……きゅうってなって、……恥ずかしかったの』
｢…………｣
要するに、俺の行動に恥ずかしくなって照れた、と。
『…靴を脱がされるのも、恥ずかしくて、一瞬止まっちゃった……』
……あぁ、アレか。
確かに、明らかに戸惑ってたな。
『そ、それで……その、…手とか、髪とか……』
Aの頬が、みるみる赤く染まっていく。
｢……林檎みてぇじゃねぇか｣
『は……初めて、こんな風になった、から』
何とも言えない気分になった。
……Aを見ると、照れ隠しなのか、目を逸らし紅茶を飲んでいる。
『……、触るの禁止って言って……ごめんなさい……恥ずかしかっただけ、だから……だから、嫌いにならないで……っ』
｢あ？嫌い？｣
待て待て待て、コイツは何を言ってる？
『だ、だって！リヴァイは悲しんでるって聞いた！このままじゃ、嫌われるかもって……ハンジがっ』
……あの野郎、後でぶっ殺す。
湧き上がる殺意もそこそこに、Aの方に身体を向け、そっと手を握った。
『あ……』
｢……嫌じゃないんだろ？｣
『……うん。リヴァイといると、やっぱり安心するから……』
｢それが聞けりゃ十分だ｣
頭を撫でてやると、Aは微笑む。
…つられて、俺も笑った。
｢俺は、こんなことでお前を嫌いになったりしないし、離れたりしない。…守るって約束しただろ？｣
『っ、うん！約束した！』
きらきらと目を輝かせるAは、最高にいじらしかったと、密かに思う。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
←sideA
｢俺は、こんなことでお前を嫌いになったりしないし、離れたりしない。…守るって約束しただろ？｣
優しく微笑むリヴァイ。
頭を撫でてくれるのも、嬉しい。
(……リヴァイ…………)
わたし……私はきっと……。
(……私、分かったよ、)
" 貴方が笑ってくれるなら、
なんだっていいや＿＿＿＿ "
｢…どうした？眠いのか？｣
ぎゅっと腕にしがみつくと、聞き返してくれる。
……リヴァイは、本当に優しい。
『……なんでもない。……私、頑張る』
｢…あぁ、ちゃんと見ててやる｣
また頭を撫でてくれる。
……私は、この手がすき。
…ううん。それだけじゃない。
貴方の全部が、だいすき＿＿＿＿。
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深海(プロフ) - ゆんさん» まぁそうですよね。これに関してはごめんなさいとしかいいようがないです。申し訳ない！ (2019年7月15日 22時) (
レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ちょっとリヴァイ兵長のイメージが… (2019年7月15日 22時) (レス) id: 42e6ec1d64 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 水無月碧音さん» わー、嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月5日 12時) (レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 夢主可愛い…！応援してます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海 | 作成日時：2019年7月3日 11時
