Episode:25→俺だけの ページ27
side→リヴァイ
｢……足、
『……きづかなかった』
……気づかなかっただと……。
どれだけ鈍いんだ。
『……リヴァイと、エルヴィンのことでいっぱいで……痛いのなんて、気づかなかった……』
……ったく、しょうがねぇ奴だな。
｢救急箱を渡しただろ。どこにある？｣
『……そこ』
Aが指さした棚から箱を持ち出し、湿布を取り出した。
｢……足出せ｣
『…っえ』
｢？なんだ？｣
『な、なんでも…ない』
少し躊躇う素振りを見せたが、足を前に出すA。
その前に跪いて、靴を脱がす。
よく見ればヒールが高い。……何センチだこれ。
慣れねぇもん履くからだ。
｢……動きづらかっただろう｣
『……うん』
当たり前だよな。
ドレスだけでも面倒なのに、こんなヒール。
｢……ほらよ｣
『あ、ありがとう……』
｢…あぁ。……このドレスと靴は、ハンジが用意したのか？｣
『うん、たぶん』
｢……髪は？｣
『これは……モブリットとニファがやってくれた』
｢……そうか｣
何故、今思い出す。
"せっかくだから、おめかしさせてるんだ"
"お姫様みたいに可愛いよ"
……くそ、調子狂う。
『……リヴァイ？』
｢ん？あぁ……なんだ？｣
『……どこか、痛い？怪我した？……傷ついた？やっぱりあいつらのせいで……、……それとも、私のせい……？』
俺がこれだとダメだな。
不安そうな顔をさせてしまった。
｢……違う｣
『そうなの？』
｢あぁ｣
『嘘じゃない？』
｢嘘じゃない、お前に誓って｣
Aの手を取り、口付けた。
『っひゃ、な、なにを……』
｢……お前に誓ってやるよ、A。俺は……お前に嘘はつかない。……何があっても、お前を守ってやる｣
……たまには、こういうのも悪くない。
『り、リヴァ……』
｢……今日だけ特別だ。…今日は……、お前が、姫みてぇな格好してるからな｣
髪をすくい取り、口付ける。
｢……可愛いよ、さっきはつい見惚れちまった｣
そうだ。きっと見惚れていた。
可愛いと思ったし、綺麗だと思った。
まぁ……アレだ、ちょっとした芝居だな。
｢……"俺だけの美しい姫"｣
『……！？』
｢"どうか貴女を守らせてくださいませんか＿＿＿"｣
微笑み、真っ直ぐ見上げる。
今日は気分が良い。
……Aが俺のために怒ってくれたからな。
『っ、やぁ……っ！！』
｢は、｣
『きんしっ……禁止！！』
Aは椅子から立ち上がり告げた。
『リヴァイ、触るの禁止っ！！』
Episode:26→ショック→←Episode:24→無茶
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深海(プロフ) - ゆんさん» まぁそうですよね。これに関してはごめんなさいとしかいいようがないです。申し訳ない！ (2019年7月15日 22時) (
レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ちょっとリヴァイ兵長のイメージが… (2019年7月15日 22時) (レス) id: 42e6ec1d64 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 水無月碧音さん» わー、嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月5日 12時) (レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 夢主可愛い…！応援してます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海 | 作成日時：2019年7月3日 11時
