Episode:18→うわ言 ページ20
side→リヴァイ
……これはどういう状況なんだ。
…いや、経緯は覚えている。
Aが俺の袖を離さなかったことが原因で、結局押し負けて一緒に寝ることになってしまった。
断じて、断じて俺はロリコンじゃねぇ。
変態でもねぇ。
……いややめろ、言い聞かせれば言い聞かせるほど怪しく感じるし自分が信じられなくなる。
変な方向に向かいそうで怖い。
自分に恐怖を抱くことになるとは誰も思わねぇよ。
『………すぅ……すー…』
｢…ったく、人の気も知らねぇですやすや寝やがって｣
眠りを妨げないよう、小声で話してる時点で、なかなかに自分も甘いなと感じる。
……そんな幸せそうな顔で眠られたら、何も言えねぇだろうが、馬鹿が。
『……リ…ヴァイ……』
｢……俺を呼んでんじゃねぇよ、｣
どんな夢を見てんだか知らねぇが、調子が狂う。
……こんなにも人に必要とされて、甘えられたことなんて、今まで一度もない。
｢あー……くそ、｣
頭を掻きながら、再びAを見ると、突然表情が変わり、苦しげになった。
気づいたときには遅く、呻き声をあげ始める。
｢、おい、だいじょ……｣
『…うっ…！………っす、……ろ……す』
｢……？｣
『ころ……す……っころ、して……やる……！！』
｢……っ！！｣
ふざけるな。
何故ガキがそんな言葉を知っていやがる。
『……ぅ……ころ、す…』
ふざけるな。ふざけんじゃねぇ。
それ以上言うな、何も考えるな、見るな。
そんなことを言うくらいなら……！
『……た、す…けて……リ…ヴァ…イ…』
｢A…！！｣
俺の名前くらい、いくらでも呼べばいい。
くだらないことなんて、言う暇がないくらい。
『……っあ………ここ、は…』
｢そうだ、お前の新しい家だ｣
『……リヴァ……ッ』
｢大丈夫だ、お前を襲う奴も、殺そうとする奴も、騙そうとする奴も、どこにもいねぇ｣
『……っひ、っく……ぅ……』
｢俺を信じろ！俺だけを見ろ！嫌なら何も見なくていい、考えるな、感じるな。俺の名前を呼べばいい！｣
そうすれば、いつだって助けに行ってやる。
地下でお前を抱きしめたように、また。
だから。
｢憎しみに、囚われるな……｣
何があったかは知らねぇ。
が、憎悪は人の心を殺す。正常な判断を鈍らせる。
｢人として、正しくあれ｣
Aをきつく抱きしめ、頭を撫でると、しばらくしてからようやく寝息が聞こえた。
悪夢を見ることがないよう、そっと手を握る。
それからは、Aは静かに眠っていた。
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深海(プロフ) - ゆんさん» まぁそうですよね。これに関してはごめんなさいとしかいいようがないです。申し訳ない！ (2019年7月15日 22時) (
レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ちょっとリヴァイ兵長のイメージが… (2019年7月15日 22時) (レス) id: 42e6ec1d64 (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - 水無月碧音さん» わー、嬉しいです！！ありがとうございます！ (2019年7月5日 12時) (レス) id: 7d50cb5b5d (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 夢主可愛い…！応援してます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海 | 作成日時：2019年7月3日 11時
